俺の名前は小峠華太。
守代を回収しに行く舎弟を見送る武闘派の極道だ。
今、天羽組は関西系極道天王寺組と戦争の真っ最中だ。
その為に、いつもより忙しくなっていることは否めない...前にも言ったが、簡単な仕事は舎弟達に任せている。
だが小林の兄貴が突然、こんなことを言い出したのだ。
少々不安ではあるが、俺は2人を見送った。
守代の回収が終わり、そこの店から少し歩き出した時...小林の兄貴が突然振り返った。
すると兄貴は突然そちらの方へ走り出した。
小林の兄貴の視線の先にいたのは...
なんと天王寺組No.3のあなたの名字あなただった。
小林の兄貴はアーミーナイフを構えている。
そしてあなたの名字も長ドスを構えた。
そういった途端、小林の兄貴は一気に距離を詰めた。
さすが兄貴と言ったところか...スピードが尋常じゃない。
必ず一撃を与えられると思った。
しかしあなたの名字は小林の兄貴の攻撃を驚異的なバックステップで避けたあと、後ろにいた速水に向かって走り込んで行ったのだ。
そして長ドスを速水の首元に当てた。
舎弟を人質に取られ、迂闊に手は出せない...絶体絶命の状況に見えた。
しかしその時、小林の兄貴が声を上げた。
そして次の瞬間、小林の兄貴が速水を真正面から蹴り飛ばした!
その衝撃であなたの名字も吹き飛んだ。
あなたの名字は思わぬ攻撃に困惑しているようだった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。