🦁「半……袖……?」
僕はいそいで確かめた。
…………やらかした
🦁「あ、あははッ!僕ったら馬鹿だなぁ!なんでこんな冬の日に夏用の服なんか笑笑」
🐭「お、おう」
お、バレてない………?
🦁「あ、そうそう!ひょん!」
🐭「ん?なんだ?」
🦁「ひょんが会いたがってる女の子、僕の知り合いだったみたいッ!」
僕がそうにっこり笑って話してみると
先程まで飲んでいたコーヒーをテーブルに置き、顔色を変えて僕のことを見てくる。
🐭「ほ、ほんと……か……?」
🦁「う、うん……?」
🐭「あいつはまだ……死んでないのか……?」
🦁「ッ………」
🦁「さぁね…」
🐭「………」
🐭「なんかごめん」
🦁「ううんッ!大丈夫!」
🐭「………はぁ」
そう言って ため息をつくゆんぎひょん。
ごめんね ゆんぎひょん………
僕にはこんなことしか出来ないんだ__
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!