幻太郎side
________〃
幻太郎「はー、はー…!
できた!!」
帝統「に゙っ、…
びっくりしたじゃねぇかよ…」
幻太郎「ははは…
では、お風呂入ってきます……」
よろよろとした足つきで眠い目をこすりながら、脱衣場の方へ向かう。
ひとまず担当からのお叱りは逃れられた…
幻太郎「あ、それから帝統…」
帝統「ん?」
幻太郎「もし小生が寝てたり、風呂に入ってる間インターホンが鳴ったら…
多分担当の人なんで、出といてください…」
帝統「おー、分かった」
どっさりと重なる原稿用紙を帝統の前に置き、次いだ一言を残し脱衣場へ直行した。
帝統「風呂で死ぬなよ〜…?」
_________〃
現時刻は午後1時。
さっきから担当からのうるさい猛電話が部屋中に響き渡っている。
痺れを切らした帝統がとうとう電話に出るようだが、こいつに礼儀のひとつもよく覚えさせていないからな…
キレて即切り、もしくは説教…と言ったところか
帝統「…もしもし?
…あー、お前…誰?」
担当『…あれ?先生の携帯じゃ…?』
顔を合わせなくても分かるような疑問を浮かばせる電話の相手。
適当な相槌を打ち、ボリボリと背中を掻きながら対応する。
帝統「…センセーなら今寝てるけど。
お前が原稿取りに来んの?」
担当『ああ…はい、じゃあ至急向かいますので…』
帝統「早く来いよ!
あ、ついでに飲み物買ってきてくんね?」
担当『(図々しいな…)』
その瞬間プツリと電話が切れ、
ふたたび幻太郎の心地よい寝息が耳に入ってきた。
帝統「…にゃはは、まぬけ!
よだれ垂らしてやんの!」
幻太郎「…んん~…だい、す…?
おはよ…」
幻太郎の髪に触れた時、幻太郎は薄ら目を開けながら起きて、ぼさぼさの髪をかきあげた。
帝統「はよ!もう昼だぞ?
顔洗ってこいよ!」
幻太郎「小生まだ寝てたいです…」
帝統「あ〜?んん…寝てもいーけど〜…」
一息つく前に幻太郎が崩れ落ち、じたばたと動く。
幻太郎「…あー、力尽きました…
もっかいねます…」
すると幻太郎は、俺の服をするりとたくし上げ乍腹の辺りをぺたぺたと触り始めた。
帝統「っ、くふふッ…くすぐってぇ…!
にゃは、ッにゃははは!
やめろよ幻太郎!」
幻太郎「…もしかして
筋肉ちょっとつきました…?」
帝統「…っあは、そうか?
ッ、ひひ…」
嫌味の無いじゃれ合いを続け、2人は布団に被さった。
穏やかな息が2人を包んで、
呼吸を揃えている。
_________〃
投稿がんばたよ…
次はすけべするよ…
夏休み入ったし、時間空くし…
なんかやろうかな…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!