第13話

2.主導権の奪い合い
2,123
2020/08/07 11:06
幻太郎side




________〃


幻太郎「はー、はー…!

できた!!」


帝統「に゙っ、…

びっくりしたじゃねぇかよ…」


幻太郎「ははは…

では、お風呂入ってきます……」



よろよろとした足つきで眠い目をこすりながら、脱衣場の方へ向かう。

ひとまず担当からのお叱りは逃れられた…




幻太郎「あ、それから帝統…」

帝統「ん?」


幻太郎「もし小生が寝てたり、風呂に入ってる間インターホンが鳴ったら…

多分担当の人なんで、出といてください…」


帝統「おー、分かった」


どっさりと重なる原稿用紙を帝統の前に置き、次いだ一言を残し脱衣場へ直行した。


帝統「風呂で死ぬなよ〜…?」







_________〃


現時刻は午後1時。


さっきから担当からのうるさい猛電話が部屋中に響き渡っている。

痺れを切らした帝統がとうとう電話に出るようだが、こいつに礼儀のひとつもよく覚えさせていないからな…


キレて即切り、もしくは説教…と言ったところか






帝統「…もしもし?

…あー、お前…誰?」



担当『…あれ?先生の携帯じゃ…?』



顔を合わせなくても分かるような疑問を浮かばせる電話の相手。

適当な相槌を打ち、ボリボリと背中を掻きながら対応する。



帝統「…センセーなら今寝てるけど。

お前が原稿取りに来んの?」



担当『ああ…はい、じゃあ至急向かいますので…』



帝統「早く来いよ!

あ、ついでに飲み物買ってきてくんね?」


担当『(図々しいな…)』



その瞬間プツリと電話が切れ、

ふたたび幻太郎の心地よい寝息が耳に入ってきた。




帝統「…にゃはは、まぬけ!

よだれ垂らしてやんの!」



幻太郎「…んん~…だい、す…?

おはよ…」



幻太郎の髪に触れた時、幻太郎は薄ら目を開けながら起きて、ぼさぼさの髪をかきあげた。



帝統「はよ!もう昼だぞ?

顔洗ってこいよ!」



幻太郎「小生まだ寝てたいです…」







帝統「あ〜?んん…寝てもいーけど〜…」



一息つく前に幻太郎が崩れ落ち、じたばたと動く。



幻太郎「…あー、力尽きました…

もっかいねます…」



すると幻太郎は、俺の服をするりとたくし上げながら腹の辺りをぺたぺたと触り始めた。



帝統「っ、くふふッ…くすぐってぇ…!

にゃは、ッにゃははは!
やめろよ幻太郎!」



幻太郎「…もしかして
筋肉ちょっとつきました…?」



帝統「…っあは、そうか?

ッ、ひひ…」




嫌味の無いじゃれ合いを続け、2人は布団に被さった。

穏やかな息が2人を包んで、
呼吸を揃えている。




















_________〃
投稿がんばたよ…

次はすけべするよ…
夏休み入ったし、時間空くし…

なんかやろうかな…




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