簓side
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光栄なことに、忙しい人に成り上がった。
体を張るようなこともあるけど最大限気を使ってるつもりだけど、どうしても肌に傷がつくんや。
業界の真っ黒な人型がただれた体をもっともっと痣をつけとる気ぃする、
あーさみしい
簓「ろしょう、ただいま…
って、もう寝とるか。」
テレビがつきっぱと豆電球で微弱に照らされた部屋の中。
7畳くらいの真ん中で、机に突っ伏した盧笙が寝ていた。
盧笙「…んん…ぁ…?
ん…簓…今日は遅かったなあ」
寝起きの盧笙がぽやぽやとした声でかける声。
盧笙の高くなった体温、盧笙の着てる一回り大きいサイズの服。
全部が盧笙という恋人の存在。
すきやなぁ
簓「ろしょう、テレビもつけたままで寝たらあかんで!
その分金かかるやろ!」
盧笙「あー…?ん、簓けち…」
簓「け、けち…ぐぐ…」
盧笙「…もう寝ぇや、布団入り」
姫抱きでボスンと雑にベッドに乗っけられる。盧笙っぽくて好きやけど、えっちする時はもっとなんか、やさしい。
…なんて恥ずかしい話してるんやろうか
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!