私は、廉くんが来るずっと前にヘアもセットして、何より浴衣に着替えた。浴衣の色は、白ベースの生地に黒と青紫色の蝶が描いている柄。髪はすっきりアップでまとめた。
廉くん、なんて言ってくれるかな……
ピンポーン!
インターホンの音がした。
ドキドキ………!
玄関のドアを開けた。
ガチッ!
私は心のニヤニヤがおさえきれなくて、多分ニヤニヤが出てたと思う(笑)
あぁ幸せ者だな。
それは廉くんもきっと同じだと思う。
私は取りあえず、廉くんをソファに案内して、冷たい麦茶を出した。
私も廉くんの隣に腰をかけた。
こうして、色々な話をした。
まって!
廉くん、それ名案!行きたい!
こうして私たちは祭りに行く準備をした。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。