いつもより胸をときめかせながら廉くんを待つ。あっちが好きなのかは分からないし、告白して振られたならもうこの夢のような関係ではいられない。
私、怖いんだな。
この関係、いつまで続くんだろ。
終わりが見えないな……。
廉くんを待っている間、少し時間があるな…
なにしよ……
あ…………………………。
「白石あなた 彼氏」
っと…
「あなたちゃんって熱愛とか無いよね~~ その意識マジで尊敬するわww」
「あなたちゃんって熱愛出ないよね~そろそろ出てきてもおかしくない時期なのにね~」
「ていうかあなたちゃんに彼氏いたら、そいつに嫉妬ww」
「可愛いし性格いいしスタイルいいって最強じゃん!」
私、そんな風に見られてるんだ~
なんかちょっと安心したわ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!