ドキドキドキ………
ヤバい……
この、なんていうか……
めちゃくちゃ緊張する………
ていうか何の話ししよ……
あ……
え……?
明日仕事じゃなかったの?
なんで?
私は不思議そうな目で廉くんを見た。
そういうことだったんだ。
私は安心したように顔の向きを戻した。
いやいやいや!
岸くんはいいんかい!(笑)
なんかかわいそう……
あ、ちなみに“結”っていうのは神宮寺くんの彼女で私の大親友なの!
読者モデルやってるときから仲が良くて!
今はすっごい大きいランウェイのモデルとかとしても有名だしね!
~あれから5分~
廉くんはいつの間にか車のドアの外に立っていて、ドアを開けてくれた。
付いたのはいたってフツーな住宅街にあるフツーなマンション。
廉くんの部屋は最上階にある角部屋らしい。
エレベーターで上がって、廊下を歩いて……
ガチャッ
私たちは廉くんの家に入っていった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。