第37話

ep. 34 「 行ってきます ¿ 」
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2018/07/05 04:43
キ ケ ン な 味 と 香 り  /  ep. 34




ふと、目をあける。



夜中に起きてしまうなんて、

とても珍しいと時計をみやると、

もう朝の5時だった。



首元には蓮のの腕があって、

いまだ裸にエプロン姿の自分に

栞は真っ赤になった。



... れ、蓮は裸じゃないのよ、もう!!



あのまま、寝てしまったのだっけ … ?



あまり覚えていない、

気を失うことがあるからびびるよな、

と言われたことがあるが、

それだったのだろうか … ?



部屋の暖房がきつくかけられていて、

喉のあまり強くない蓮の事が気にかかる。



くうくうと寝息を立てている蓮、

珍しくずいぶんと深く眠っているようだ。



栞がそっとベッドから立ち上がり、

すてんと転ぶ。



(いった!!)



思わず声が出そうになるも、

ソレを何とか飲み込む。



明後日からは蓮は修学旅行、

蓮を思いやっての事なのだが



腰から下の、力が入らない …



も、もしかして、

私が気を失ってからもう一回 …

なんて … ま、まさかね。



足腰がたたないので、

なんとか這ってリビングまでたどり着き

エアコンを切って、蓮の寝巻きを調達する。



自身の格好もこれではねと、

栞は真っ赤になりパジャマを着込んだ — 。




next. __________

✒︎ chloé

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