キ ケ ン な 味 と 香 り / ep. 30
s “は ... あぁんっ!!
こくんと喉を鳴らして甘い液を飲み込んで、
それでもなお溢れ続けるそこに
蓮は舌を這わせて
ぴちゃぴちゃと、
まるでわざとしているかのように、
隠微な音をたてて舐め続ける。
s “ぃやぁ ... は ... あぁ ...
余りの恥ずかしさに
顔を真っ赤にさせた栞の瞳には、涙がにじむ。
r ‘ここ ... 舐めるともう無理かな
蓮が嬉しそうに呟いて、
栞のとがっている芽に少し歯を当てると
栞が悲鳴のような嬌声を上げる。
r ‘イくの、も少し我慢な?ちゃんとベッドでイかせてやるからよ。
言うや否や、ひょいと栞を抱き上げて
r ‘続きは俺の部屋でよろしいですか?
少しふざけて栞を覗き込むも、
もう焦点が定まらないほどに感じきっている栞
s “れ … ん …
それでもなお自分の名を呼んでくる栞を見て、
蓮はは思わず頬に口付ける。
行儀悪く足でドアノブをあけ、
そのままそっと栞を自身のベッドに寝かせて
上着をがばりと脱ぎ捨てて、
彼女の上にのしかかる。
唇を寄せて、ついばむように軽いキスを送ると
そんな所作にさえ栞の身体は反応し、
甘い声をあげる。
r ‘すげーな ...
蓮の声がかすれて、
何かを思いついたかのように
口付けを深くする。
s “んっ
舌を奥まで差し込まれて、
苦しいのに身体の芯が燃えるように熱くなる栞
二人の唾液が絡み合い、
栞の出す甘い声が水質音にまじり、
いっそう艶めいた。
栞のの右手に、
蓮はは自身の手を絡めてシーツに押し付けて
左手は身体をささえ、
何度も角度を変えて口中のあらゆるところを
嘗め回すと
栞が一瞬眉を寄せて、
そして握られている右手に力をこめる
それに気づいた蓮がが、
栞の小さな舌をちゅう … と、
音を立てて吸い込むと
s “ふぅ ... んっ ... ぅあ ...
声も出ない状況下、
栞が太ももをすり合わせるような仕草をして
s “!!んっ!!!!
甘い嬌声を上げたかと思うと、
ぐったりと身体の力を抜いた。
next. __________
✒︎ chloé
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。