キ ケ ン な 味 と 香 り / ep.18
s “っつ ... はぁんっ
r ‘しずかに ...
指を中に入れられたまま、また逆側のドアが
開いて、新たに通勤客が入り込んでくる。
は … 恥ずかしい … よぉ ……
栞の顔が真っ赤に染まる
だ … 誰かに見られちゃったら …
ガタンと音を立てて
また列車が動き出した。
クチュリ … と蓮が栞の中から抽出を始めた。
空いている手で栞のニットの裾から手を入れて
下着の上から、胸をもまれる
s “はぁっ ... あぁ ...
栞の目じりから涙がにじむ。
ココがどこなのかも忘れるほどに
s “気持ち良いよぉ ...
すると。栞の腰骨の辺りに
なにか硬質の物が押し当てられる
え … これって … ?
r ‘勃ってきた ...
たまんねぇ … と、栞の腰骨に怒張したそれを
押し当てる蓮の熱い吐息を感じて
栞がギュッと何かに耐えるように目を閉じる。
電車の中をアナウンスが告げる
次の駅 … 降りなきゃ
蓮もそれに気付いたのか、
そっと指を抜き栞の下着も調える。
いまだ潤んだように濡れる栞の瞳と染まる頬。
おさまらない蓮が、早く家へ帰って
続きをやろうかを算段しているかなど
先ほどの行為に未だボンヤリとしている栞には
気付くはずもなかった — 。
next. __________
✒︎ chloé
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。