キ ケ ン な 味 と 香 り / ep.16
r ‘声出すなよ ?
ものすごく小さな声で栞に耳打ちをした蓮
な、なになに?
栞そう思った瞬間、また逆側のドアが開いた
そっか … ここから
降りる駅まで開くのはずっと逆側なんだ
なんとなくソンナコトを考えていると、
出る人と入る人の交錯する瞬間に
蓮はぐるりと栞を回転させ、
壁側に体を向けさせた。
蓮に背中を向ける形になってしまった …
なによ、ちょっと嬉しかったのにな。
また一段と人数の増えた列車。
蓮の体だけが、栞の背中に密着する。
s “え ... や .........
栞の服装は、ミニスカートにロングニット
そのミニスカートの裾から …
蓮の手が入り込んできた。
後から抱かえるようにして、
蓮の手が栞のスカートの中に入り込み
すぐに当たる下着の上を、
列車の揺れに合わせて摩り始めた。
next. __________
✒︎ chloé
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!