帰りの支度が終わって美桜と教室を出ようとしたその時だった
貴久が廊下にいた
(周りの人達)
「キャーーー増田先輩よ、増田先輩😍😍」
「かっこいいい、直視出来ない😭😭😭」
廊下に黄色い歓声が響き渡る
黄色い歓声は益々大きくなる
「あの3人顔面国宝すぎる....ずっと見ていられる....」
「増田先輩~~あなたちゃ~~ん
美桜ちゃーーん」
人がどんどん集まってくる
貴久は途中まで周りの子たちに手を振っていたが私たちの方を振り返り、、、
貴久は私の手を取って走り出した
何?今の...心が締め付けられるような、何かの病気??
あれこれ考えていたら私達は校舎から出ていた
そのまま校門までの道を歩く
ふとグラウンドの方に目をやるとサッカーをしている人たちがいた
その中にあの金色の髪の先輩を見つける....
サッカー部の人たちは次々にボールをまわしていく
最後にまわってきたのは手越先輩だった....
そのまま可憐にゴールを決める先輩

周りの人たちと笑い合う手越先輩
不覚にもカッコイイと思ってしまった
その様子を誰かに見られているとも知らずに
私は2人に今朝の出来事を話した
貴久が悲しそうな表情を見せる
貴久の顔を覗き込む
貴久は頬を赤らめて
と言った
私は美桜の手を取って帰り道を走った
貴久もその後を追いかけて走って行った
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。