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2020/05/09

第2話

第2夜 -黒い家
黒い家を知っています。

家に帰ると赤い夕焼けの空に

うちの家は黒く佇んでいるのです。




帰りに魚屋に寄りましたので、

買い物のカゴには魚の頭が入っています。

目の周りが旨いと店主が言っていたので

今日はそれを皆で食らいます。



一緒に来ていた息子が怖いと言って喚いていましたが、

今は落ち着いているので食べてくれるでしょう。



息子が泣き喚いたときに

驚いて指を切った店主は大丈夫だったでしょうか。

無事ならいいと思います。




今日はたかが買い物でしたが疲れてしまいました。

15の息子は人と上手く話せませんので

何かと外へは連れて出るのですが、

今日は失敗してしまいました。



父親との折り合いも決して良くはないので

お手伝いさんでも雇った方が良いのかもしれません。

息子の身の回りの世話もできて、

家のことも任せられる

そんな誰かを

あの人は雇ってくれるかしら。




(-ああ、楽になりたい。)





最近そんなことばかり考えてしまう。










私「…家が、黒い…。」









-完-