
第5話
選ばれし巫
今、私たちは遥の家に向かっている。
何故って?それは...
そうです。そうなのです。
遥が、風邪にかかったのです。
でも、学校で授業を受けてた途中だったから
早退した。
遥の親が迎えに来ないので、大きい方の妖怪が
遥をおぶっている。(ちなみに、私は付き添い)
この壁の中全て遥の家の敷地とか...
有名な陰陽師の家系だとは聞いていたけど、
これほどとは...
私はそう言って、大きな門をくぐった。
門の中は、綺麗な庭が広がっていた。
忙しい人だな...
私は、召し使いにある部屋に案内された。
領主...。つまり、遥の父親。
家にいたのに、何で熱の遥を
迎えに来なかったのだろう。
そう言って、領主は嬉しそうに笑う。
いい人なのかな...?
私がそう言った瞬間、領主は驚いた顔をする。
そうだったんだ...。
私は百年に一度の選ばれし巫...。
領主が私の手を握る。
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