第26話

忠告
409
2019/03/29 10:36
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  愛へ



     _今すぐそこから逃げろ_





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え...?
咲原 愛
咲原 愛
逃げろ...?
咲原 愛
咲原 愛
それに、この折り鶴..誰が...
夜曇
どーした?
突然、夜曇が顔を覗く。
咲原 愛
咲原 愛
わっ!や、夜曇...
夜曇
もう、花見始めるぞ?早く来.....
夜曇
何だ?その折り鶴...
咲原 愛
咲原 愛
これ...
私は夜曇に折り鶴を渡す。
夜曇
逃げろ...?
夜曇
この折り鶴、呪術じゅじゅつがかかってる。
咲原 愛
咲原 愛
呪術?
夜曇
ああ。これは何かの予兆─────





───────キィーン





突然、大きな耳鳴りがした。
咲原 愛
咲原 愛
うっ...
夜曇
愛?どうし....
私は夜曇に倒れ込む。
夜曇
愛!?おい!しっかり!!
頭が痛い...今にも張り裂けそうだ.....
夜曇
愛!!しっかりしろ!
夜曇
愛....っ!?
夜曇
っ...何だ..この耳鳴り...
夜曇は私を抱きながら地面に吸い込まれるかのように倒れた。
夜曇
く..そ....っ......頭が痛い...


















そこで、私は意識を手放した。




















木野 遥
木野 遥
あれ?愛と夜曇が見当たらない...
えっ!?....本当だ!
司泉
さっきまでそこにいたよな?
司泉はともかく、あの二人が悪戯で隠れることはしないからな...
司泉
え!?俺もしないよ!?
すると思うよ。
司泉
えっ
木野 遥
木野 遥
と、とりあえず、探さないと!
うむ。そうだな。
件、遥に敬語使わなくなったね!
司泉
それだけ親密な関係になったってことだろ。
そうだね!.....って、あれは?
柊は、さっきまで愛と夜曇がいた所を指差す。


───────そこには、折り鶴が落ちていた。
折り鶴か?
僕は、折り鶴の方へ向かった。

そして、折り鶴を拾う。
木野 遥
木野 遥
...うん。これは折り鶴だね。
司泉
...これ、呪術がかかってるぞ。
木野 遥
木野 遥
呪術?
司泉
ああ。誰かがこの折り鶴に呪術をしかけて、ここに落ちるようにしたんだ。
あれっ?何か書いてあるよ?
どこだ?
皆で、折り鶴を覗き込む。
木野 遥
木野 遥
「今すぐそこから逃げろ」...?
司泉
「愛へ」って書いてあるな。
え、じゃあ、愛と夜曇くんは逃げたってこと?
いや、それはないだろう。
何で?
あの二人は、我らに相談もせず勝手に動く馬鹿ではない。
木野 遥
木野 遥
え?じゃあどうして愛と夜曇はいないの?
それは...
....
司泉
....
皆して考え込む。


──────────あれ?

そういえば、「今すぐそこから逃げろ」って、何かの忠告だとしたら...






まさか....!!





木野 遥
木野 遥
件!柊!司泉!
なんだ?
ん?
司泉
僕は、大きく息を吸った。























木野 遥
木野 遥
愛と夜曇が、危ないかもしれない!!

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