第3話

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2022/02/03 12:33

第３者side

洋館の前に、一人の少女がたっていた

【花園】のリリィ(ﾊﾅｿﾞﾉ)

わ、豪華な洋館...

そう呟いて扉に手をかけ、開けた

【花園】のリリィ(ﾊﾅｿﾞﾉ)

コードネーム『花園』ただいま到着しましたぁっ！

スパイにあるまじく堂々と名乗りあげる

【花園】のリリィ(ﾊﾅｿﾞﾉ)

あれ...？

首を傾げる

洋館にいたのはリリィと年の変わらない、6人の少女と一人の少年だった

すると緑髪の少年がリリィに近づいてきた

【深淵】のあなた(ｼﾝｴﾝ）

ねぇねぇ！君かわいぃね！！俺とデートしない？

【花園】のリリィ(ﾊﾅｿﾞﾉ)

えぇと...？

なんと、緑髪の少年はナンパしたのだ

【深淵】のあなた(ｼﾝｴﾝ）

聞いてる？

【深淵】のあなた(ｼﾝｴﾝ）

俺と君、相性いいと思うんだよねぇ？
1発○らない？

【花園】のリリィ(ﾊﾅｿﾞﾉ)

けけけけけけ結構です！！！！！

なんと初対面なはずなのにこんなにも恥ずかしいことを言われるのだろうか

顔を赤らめていると次は違う少女に話しかけられた

【百鬼】のジビア(ﾋｬｯｷ)

おいお前、養成学校での成績を教えろ

【花園】のリリィ(ﾊﾅｿﾞﾉ)

...しょ、正直に話すと落ちこぼれで_____

リリィがそう答えた時、時計の金の音が聞こえた。事前に知らされていた時間だ

するといつの間にか

クラウス

_____極上だ

顔を上げると玄関正面の大階段の所にスーツ姿の男性がいた。

クラウス

ようこそ、陽炎パレスへ

僕は『灯』のボス、クラウスだ
　
歓迎する、よく来たな

僕とお前たち八名が『灯』のメンバー全員だ

このメンバーで不可能任務に挑む

【花園】のリリィ(ﾊﾅｿﾞﾉ)

へ？

【深淵】のあなた(ｼﾝｴﾝ）

えっ

クラウス

初任務は一か月後

それまで僕がお前たちを鍛えあげる予定だが……

そうだな、今日は長旅で疲れただろう

訓練は明日にして、仲間と親睦を深めておくといい

クラウスは身を翻して館の奥に消えていった

【百鬼】のジビア(ﾋｬｯｷ)

あの男、何が目的なんだよ

先ほどの凛然とした、白髪の少女が呟いた

【百鬼】のジビア(ﾋｬｯｷ)

あたしらみたいな問題児ばかり集めて、不可能任務なんて
　
あぁ、そうさ、八人全員_____養成学校の落ちこぼれだ

その沈黙はすぐにやぶられた

【深淵】のあなた(ｼﾝｴﾝ）

こんな美女たちと一緒に暮らせるなんて！！！！俺最高！！！

【百鬼】のジビア(ﾋｬｯｷ)

お前は少し黙れっ！！

緑髪の少年にグーパンを食らわせる白髪の少女


そして勢いよく緑髪の少年は倒れた

【深淵】のあなた(ｼﾝｴﾝ）

ぐふっ

【深淵】のあなた(ｼﾝｴﾝ）

お強い...けどお強い女性も大好きだよ♡

【百鬼】のジビア(ﾋｬｯｷ)

...

【深淵】のあなた(ｼﾝｴﾝ）

っ〜〜〜〜！！！！！

白髪の少女が緑髪の少年のアソコを思いっきり蹴り、緑髪の少年が痛さで転げ回る

【深淵】のあなた(ｼﾝｴﾝ）

いっっっってぇぇぇぇぇぇぇ！！！！！

【深淵】のあなた(ｼﾝｴﾝ）

もうお嫁にいけなぁぁぁいぃぃぃぃ！！！

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第4話 2

🕊

コンテスト受賞作品

グランプリ

好きになるのはキミ限定【完結】

なぁな

編集部コメント

主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした！<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。