第63話

撮:後(たいはるr18)
1,230
2021/07/28 14:32
太我
太我
ハル
俺の名前を呼びながらスマホを構える太我に嫌な予感がした。今一瞬思い出したくない光景が頭を過ったんですが。最近同じようなことあった気がするんですが。
晴人
晴人
………な、なに…?
太我
太我
見てこれ
画面には裸の俺。太我の指が再生マークを押した瞬間、絶対シラフで見たくないシーンが大音量で流れた。
晴人
晴人
『うんっ♡したい゛♡もっとぉ、し
晴人
晴人
うおおおおおおおおおおおおおおお!!!
咄嗟にスマホを叩いた。太我の手から落ちたスマホはベッドに着地して、問題ないと言うように卑猥な音を鳴らし続ける。拾おうとしたがいち早く太我が手に取った。
晴人
晴人
おまっ、バカ!!!何してんの!!?!?
太我
太我
い、いや……この前のハメ
晴人
晴人
見りゃわかんだよぉそんなことは……!なんで今ここで流すのって言ってんの!
せっかく雰囲気良かったのにまた台無しだ。なんでいっつも服を脱いだところでアクションを起こすんだ。俺に詰め寄られ、太我がしどろもどろで答えた。
太我
太我
せ、せっかく撮ったし、一人で使うのはもったいないかなって…
晴人
晴人
はぁあ………!?
太我
太我
これ流しながらヤろうかなって
晴人
晴人
あのさぁ……もしかして俺のことバカにしてるぅ………!?
太我
太我
え?してないしてない、真面目に言ってる
晴人
晴人
それはそれでどうなの!?
太我
太我
まあまあまあ
押し倒されて、両手首を片手で抑えられた。空いた方の手がすでに俺のケツを揉んできて、ものすごいデジャブを感じた。この前も抵抗できなかった。裸になった時点で俺の負けは決まってたんだちくしょう。
太我は例のごとくムカつく笑みを浮かべている。その手はだんだん割れ目に向かって、ついに指を突っ込まれた。俺は静かに終わりを悟った。
晴人
晴人
クソが……
太我
太我
なに?
晴人
晴人
んぅっ♡
太我
太我
状況わかってないね。そんな生意気言っていいのかな〜
晴人
晴人
ひっ、やめっ、ばか、やっ、ばかぁ!
太我
太我
え、足りない?わかった
晴人
晴人
やああ♡あ゛っ、や、やだ、っ…♡
太我
太我
ハルが素直になってくれたらいじめないのに
晴人
晴人
ばか、ふざけっ、なぁ♡
オトそうとしてるのか、いつもより指の動きが激しい。でも俺にだってプライドがある。この前は気持ちよくてつい「もっとしたい」とか言っちゃったけど、今日は絶対認めないんだから。せめて口だけでも抵抗を続けないと。
太我
太我
……ハル〜どうしたの?この前みたいに素直になりなよ
俺を抑えていた方の太我の手が離れて、放置されていたスマホを取った。
晴人
晴人
な、なに…
太我
太我
このときはこんなに可愛かったのに
目の前にスマホが差し出された。ハメ撮り映像はおそらく終盤に差し掛かっていて、画面の中の俺の顔面は見るに堪えなかった。ぐちゃぐちゃのどろどろ、動物みたいにアンアン喘いでよがって自分でケツ振って。こんなの見たくないのに太我は「ほら」とさらに画面を近づけてきた。その間ももう片方の手は俺を責めまくる。
晴人
晴人
あ゛ぁっ、やっ、やめ、あっ、あ゛、あぁ♡
太我
太我
ほら見ろよ
晴人
晴人
やら、みたぐなっ、いやぁ♡んっ♡
太我
太我
でも可愛いよ?見てこの顔、女の子みたい
晴人
晴人
だからぁっ、やだって…
前立腺をこりこりされて盛大に潮を吹いた。お仕置きと言わんばかりに集中的に責められる。イってもイっても太我の手が止まる気配はない。
晴人
晴人
ああぁあぁああああっ♡
太我
太我
なあ、見たいよな?素直になったらやめてあげる
そんなこと言われたって「見たい」とすら言えない。悲鳴しか出ない。
ひたすら叫んでいたら、無限にも思えた快楽地獄が突然終わった。太我がじっと俺を見下ろしている。当の俺は頭が麻痺して何が何だかわからなかった。
晴人
晴人
あ゛っ……あ゛…………♡
太我
太我
……………
晴人
晴人
ひっ…やべっ………たひゅけ、も、やめて…
中で指が僅かに動くのを感じた。それだけでも怖くて無意識に懇願が漏れた。太我がスマホの音量を上げた。
太我
太我
ほんとは俺だっていじめたくないんだよ…ハルが素直じゃないからさぁ
晴人
晴人
だ、ってぇ、
太我
太我
何がそんなやなんだよ
晴人
晴人
はずかしい…
太我
太我
でもずっと意地張って潮吹かされてる方が恥ずかしくない?
なだめるような声と、快感の余韻。頭がぼーっとする。
意地張ってるとかじゃなくて、ほんとに見たくないだけなんだけど。でもたしかにこのままの方が辛くて恥ずかしいのかもしれない。いやでも丸め込まれてる気もする。
逡巡してるうちに、また太我の指が少し動いた。急かされてるような感覚になった。今を逃したら永遠に指でぐちゃぐちゃされるかも、それはほんとにムリ。
晴人
晴人
わかっ、わかった…見るから、みるからぁ
太我
太我
見るじゃなくて見たいんでしょ
晴人
晴人
みたい、みたいです、だからもう…
必死にうなずいたら、ズポッと指が抜かれた。
太我
太我
はい、スマホ持って
晴人
晴人
……………?
太我
太我
で、うつ伏せになる
晴人
晴人
うん…
太我
太我
じゃあハル、ちゃんと見ててね?
晴人
晴人
た、たいが…?
スマホを持たされてうつ伏せにさせられた。おそるおそる画面に目をやったら、動画はもうとっくに終わってて、また最初から再生が始まっていた。動画の中の俺がカメラをじっと睨んでる。多分カメラを向けられてすぐの、まだ怒ってる俺だ。この後どろっどろにされるんだよね。
あーあ、また太我に言い包められちゃった。
太我
太我
いれるよ
腰を持たれて、バックで挿れられた。
晴人
晴人
あ゛ぁぁぁぁああぁっ♡
前戯が長すぎたせいで挿れられた瞬間イった。あまりにも強い刺激に耐えられなくてうつむいた。けどすぐに太我に顔を掴まれて、むりやりスマホを向かされた。
晴人
晴人
ひぃっあっあ゛ぁあ!♡あ゛ぁぁ♡
太我
太我
ちゃんと動画見てるー?
晴人
晴人
みでっるぅ!♡みでる゛っ!みっあっんぁ♡
太我
太我
ねえ、知ってる?撮られてたときも今も、ハルん中めっちゃ締まってんの
太我が笑いながら奥を抉る。そんなわけない。俺は太我みたいな変な性癖持ってない。今だって嫌々付き合わされてるだけだ。
そう思いたいのに、太我が腰を打ち付けるたびにイってる。全身が太我を感じて悦んでる。
晴人
晴人
あっあっあっあっあ♡
太我
太我
あ、またキツくなった
悔しい。恥ずかしい。なのに、なんでこんなに気持ちいの?
晴人
晴人
『このど変態が…』
画面の中で俺がボヤいた。
太我に向けた言葉のはずなのに、なぜか耳を塞ぎたくなった。

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