昔から、回復系の個性は珍しかった
そしてその殆どがヒーロー側に着いているため、
ヴィラン側からしたら、喉から手が出るほど欲しい人材
私は昔からちょっとした有名人だった
個性が回復ってのもあるけど、
死んで1日以内なら生き返らせることが出来た
私が幼稚園に通っていた頃
いつも来るはずの親が迎えに来ないから、
バスで帰ることにした
家に帰ると、変な匂いがした
臭い訳では無いけど、妙に鼻に残ってた
それはまるで....そう。“鉄”のような匂いだった
親が死んだ私は、警察に引き取られ、保護された
はずだった
そこからは地獄のような日々だった
毎日毎日弔くんたちの怪我を治し続け、
毎日毎日腕や足に注射を刺され、
気付けば手足は包帯だらけ
そしていつしか、それが“普通”になっていた
そんなある日、アジトに来訪者が来た
いや、来訪者と言うより、襲撃の方が正しかったかな
その後、私は雄英で保護されることになった
そこから私は、雄英で色々学んだ
基礎学力はもちろん、体術、個性の使い方
連合に居た頃よりずっと親切に教えてくれた
そこで理解した
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。