嘘っ!会ったの!?
柱でさえまだ会ったことないんだよ!?
この後は竈門炭治郎君に質問攻め
不死川さんに頭ぐるぐるされてたけど、
そんなんされたら答えられないじゃんね
びっくりして宇髄さんが勢いよく立ち上がったら、蜜璃ちゃんにぶつかって蜜璃ちゃんコケてた
それを義勇さんが優しく起こしてた
みんなが竈門炭治郎君に質問してるところでお館様が口に人差し指をあてると、皆の動きが ピタッ と止まった
さっきと変わらず落ち着いた速さでお館様は話す
えぇ、、、まだ反対するんですか、、、
『 ザシュッ 』
次の瞬間には不死川さんが日輪刀で自分の腕を軽く斬っていた
えっ!?ちょっと何してるんですか!?
そう叫び、斬ったところから出てくる血を木箱の上に垂らす
そう言うのと同時に、お館様のお屋敷の奥へ跳んでいく
動こうとした竈門炭治郎君に伊黒さんが反応して、
肘で押さえつける
わ!!なんか大丈夫じゃなさそう!
ひぇっ こわっ
伊黒さんから目をそらそうとしたら、
鬼の禰豆子さんが出てきたところだった
長い黒髪で毛先が朱色っぽい
後ろからだったから顔はよく見えなかった
だんだん体が大きくなっていく
「ヒャッ」じゃないですよ
自分の血管でやったらどうですか?
もう、、何もつっこみません
『 ブチブチッ 』
竈門炭治郎君の腕を縛っていた縄が切れた
それと同時に伊黒さんの左腕が上へ上がる
伊黒さんの腕を掴んでいたのは、義勇さんだった
気が付くと、竈門炭治郎君が前へ進んだところで叫んでいた
がんばれ禰豆子さん!!がんばれ!!
さっき出会ったばかりなのに、
竈門兄妹を応援している自分がいた。
禰豆子さんが他の鬼と違うってわかったし、
それよりも、なにより
禰豆子さんの頸がとぶのを見たくなかった。
竈門炭治郎君の絶望の叫びを聞きたくなかった。
がんばれ!
沈黙が続く
『 プイッ 』
良かった、、、
ほっと胸を撫で下ろす
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。