第23話

見えない
660
2020/05/23 14:00










翌日_____





今日は重い曇天
出来れば今日鬼を倒したい



あらかじめ村長さんには「今日出るかもしれない」と伝えておいたから、外に出ている人は居ないみたい


だからなのか、人がいないと勘違いしてしまうくらいに静かだ










私と宇髄さんは黙って鬼が来るのを待つ
嗅覚、聴覚、また第六感に近いものを使って
鬼の気配をいち早く察知する



そして、私は触感も使って


ヒリヒリしだすのをいち早く感じ取れるようにする
































あなた
宇髄天元
来たな
今は日付が変わった0時くらい
みんなが寝静まった頃に村に来るってわけか
卑怯だなぁ
私達は屋根の上で背中合わせで立つ


細い風に髪がなびく




だんだん近づいてくる
やっぱり十二鬼月かな   触感的に



あなた
!!
『 スッ 』
向かってきた鬼に刀を振るったが当たらず
スカッと空を斬る




これは想像以上に首を斬るのは大変だ
下弦の鬼な気がするけど、数字はなんだろう



上の方かな





宇髄天元
くそっ




あの感じ宇髄さんも当たらなかったんだ




ふふっ
柱が2人
今日はご馳走だね


うっわ
姿が見えないのに声がするって気持ち悪い









『 シュッ 』
あなた
!!
当たった
少しだけ



やっぱり十二鬼月は動きが速い





お前、速いんだね
あなた
あの、
あなた
喋らないで貰えますか?
あなた
気持ち悪いので
あたしの声が?
うん、それもそうだけど、
声だけ響くのが気持ち悪いのっ!!





あ、無視?
あなた
だから喋んないで!
宇髄天元
いや、俺は喋っててもらいたいね
あなた
え?
すると宇髄さんは自分の耳を
トントンっと指さした
あなた
成程
耳がいいからどこから声がするかがわかるってことですね?
つまり、位置を把握しやすくなる



仕方ない、、、我慢しよう


そっちの男はお話が好きなのかい?
宇髄天元
ちがうわっ
宇髄天元
お前と話したいわけじゃないねぇからな!!
なんなんだい、君たちは



こう、鬼が話している間も攻防を繰り返した
だんだんと鬼の居場所の予想が当たるようになってきた

























あなた
あっ!
ちょ、嘘でしょ!?







私の目に飛び込んできたのは玄関から顔を出している1人の男の子
家から出ないでって言ってあるのに!!







あなた
宇髄さん!すみません!




私は屋根から飛び降り、男の子の方へ走る



宇髄天元
なんだ??




















* * *

この前新しい小説出すかも、、、

とか言ってたんですけど、出せそうにないです~😫

今連載中の小説どちらか一段落したら考えようかなと、思ってます!

だいぶ先になりそう、、、

プリ小説オーディオドラマ