翌日_____
今日は重い曇天
出来れば今日鬼を倒したい
あらかじめ村長さんには「今日出るかもしれない」と伝えておいたから、外に出ている人は居ないみたい
だからなのか、人がいないと勘違いしてしまうくらいに静かだ
私と宇髄さんは黙って鬼が来るのを待つ
嗅覚、聴覚、また第六感に近いものを使って
鬼の気配をいち早く察知する
そして、私は触感も使って
ヒリヒリしだすのをいち早く感じ取れるようにする
今は日付が変わった0時くらい
みんなが寝静まった頃に村に来るってわけか
卑怯だなぁ
私達は屋根の上で背中合わせで立つ
細い風に髪がなびく
だんだん近づいてくる
やっぱり十二鬼月かな 触感的に
『 スッ 』
向かってきた鬼に刀を振るったが当たらず
スカッと空を斬る
これは想像以上に首を斬るのは大変だ
下弦の鬼な気がするけど、数字はなんだろう
上の方かな
あの感じ宇髄さんも当たらなかったんだ
うっわ
姿が見えないのに声がするって気持ち悪い
『 シュッ 』
当たった
少しだけ
やっぱり十二鬼月は動きが速い
うん、それもそうだけど、
声だけ響くのが気持ち悪いのっ!!
すると宇髄さんは自分の耳を
トントンっと指さした
耳がいいからどこから声がするかがわかるってことですね?
つまり、位置を把握しやすくなる
仕方ない、、、我慢しよう
こう、鬼が話している間も攻防を繰り返した
だんだんと鬼の居場所の予想が当たるようになってきた
ちょ、嘘でしょ!?
私の目に飛び込んできたのは玄関から顔を出している1人の男の子
家から出ないでって言ってあるのに!!
私は屋根から飛び降り、男の子の方へ走る
* * *
この前新しい小説出すかも、、、
とか言ってたんですけど、出せそうにないです~😫
今連載中の小説どちらか一段落したら考えようかなと、思ってます!
だいぶ先になりそう、、、
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。