第22話

月光
702
2020/05/16 14:00





村長さんからの情報を頼りに


とりあえず歩きながら会議
あなた
姿が見えない鬼、、、
宇髄天元
そんな奴がいるんだな
あなた
厄介ですね
宇髄天元
だな
あなた
曇りや雨の日、新月の日は出ない、、

曇りや雨、、、

新月、、、



新月、、??




あなた
あっ!
もしかして、、もしかして、、、
わかったかも
あなた
宇髄さんっ!
宇髄天元
待て、俺も分かった
宇髄天元
月光が
あなた
とどかない日!
宇髄天元
そうだ!

成程ね、、
月光に当たらなければ姿が見えなくなる血鬼術かな

空を見上げるが
今日は綺麗に晴れている
風が少し強めで雲はとばされてしまってる
あなた
今日は出なさそうだなぁ、、
宇髄天元
その日を待つしかないな
あなた
そうですね、、
新月まで何日だ、、?
いや、新月の日は危ないか?
曇りや雨の日なら急に晴れて、姿が見える可能性がある




でも新月の日なら、、?
絶対に姿は見えない
そしたら暴れ放題だ
それは危ない




新月の前までに倒さなければ


















今日の夜は晴れだが、一応鬼が出てないか見張りをする
まぁ見張りと言っても宇髄さんと屋根の上で座っているんですけどね



あなた
十二鬼月ですかね?
宇髄天元
そうじゃねえの
あなた
死なないようにしよ
宇髄天元
あったり前だろ
あなた
ふふっ  そうですね




今日の月すんごい綺麗なんだよ
かぐや姫が降りてきそうなくらいに
手の中におさめたくて
そっと伸ばしてみるけれど
私の手は空を切るだけ











月を眺めていたらなんだか眠くなっちゃった





































































「 パチッ 」
しまった    寝てた
うん、だけどね
今どういう状況?
宇髄天元
起きたか
真上には宇髄さんの綺麗な顔
あなた
えっ?
いやいや、どういう状況ですか?
あっでも一つだけわかってるのは
任務中であるのにも関わらず、寝ていた事





急いで起き上がった
あなた
すみません!任務中なのに寝てしまって
宇髄天元
まぁ許してやろう
宇髄天元
お前の寝顔見れたし?
あなた
あっ!恥ずかしぃ、、、
思わず手で顔を覆う
あなた
寝顔不細工でしたか?
宇髄天元
いや、綺麗な顔して寝てたさ
宇髄天元
おにぎり頬張ってるアホ面とは大違いだったぜ
あなた
はい?
宇髄天元
いっっでぇぇぇ!!!
宇髄天元
何すんだ!
私は宇髄さんの腕をつねってやった



一瞬だけいい事言うじゃないですかって思ったけど、撤回
あなた
一言余計なんですよ
宇髄天元
俺は真実を言ったまで
あなた
途中までは良かったのに
宇髄天元
口からぽろっと出てしまったもんで
そう言いながら笑っている
あなた
あーそーですかー
あなた
ていうか、よく私落ちなかったな
宇髄天元
まぁ宇髄様のおかげだな
宇髄天元
俺が気づかなかったら地面までゴロゴロ転がってたぜ
宇髄天元
仕方なく膝枕してやったって事だ
あなた
あは、ありがとうございます
ここの建物比較的屋根が平めだからね
膝枕出来たのかな?











宇髄天元
そろそろ部屋に戻るか
お前も寝不足なんだろ
あなた
そうですね、、
あなた
う〜ん でも私はもう少し残ります
あなた
寝てしまった分があるので
宇髄天元
そうか   じゃあな
宇髄天元
おやすみ
あなた
おやすみなさ~い
手を振ると宇髄さんは一瞬で行ってしまった

夜の音に耳を澄ます
風が葉を揺らす音
虫の鳴く音
そして、自分の心臓の音



あの、心臓が速くなる感覚


恋をしている時の感情
忘れてしまいそうになる
忘れたくないのに






もうすぐ貴方と出会った夏が来るよ
天の川を見ると貴方を思い出す

織姫と彦星みたいに
1年で1度でもいいから
芭琉さんに会えないかな
会いに来てくれないかな








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