第9話

俺の気持ち
2,314
2020/06/11 09:49
(Sakuma)
佐久間大介
阿部ちゃん!やっほー!
テストが終わって、いつも通りの日常が戻ってくる。どの教科もかなりの高得点をとれて、俺的にはかなり満足♪

阿部ちゃんのおかげだね!
阿部亮平
佐久間ー、この問題といてみ?
クイズ研究会の部屋に行ったら、なんやら暗号が書かれた紙を渡された。
佐久間大介
え、何これ?
阿部亮平
なぞなぞ。ちなみに俺が考えたの笑
え、難しすぎない?笑
阿部亮平
はい、タイムアップー!!
佐久間大介
えー、そんなの聞いてない!笑
阿部亮平
でも30分たったもん!
拗ねてるような口調になる阿部ちゃん笑
阿部亮平
ここはね、この数字をずらして…
あっという間に問題が解けていく。
阿部ちゃんすご!笑
佐久間大介
すごいね!
阿部亮平
そんな事ないよ笑
あ、ちょっと照れてる笑
女子生徒
女子生徒
阿部先生!ここ教えてもらいたいんですけど…
あ、今日も来た。
勉強目的で来てるように見せかけてるけど、ホントはそうじゃなくて阿部ちゃん目的なんでしょ?
別にいいもん!俺、阿部ちゃんの寝顔見たし( ・´ー・`
阿部ちゃん、最近めっちゃもててる。心の中でマウントを取りながら思ったこと。
阿部亮平
佐久間どした?
眉間にしわ寄ってるよ笑
佐久間大介
あ、なんでもないよ!
クイズ、もう一問だして!
阿部亮平
うん!いいよ。
クイズをいっぱい出してもらってたらあっという間に日は暮れて、部活の終了時刻になった。
佐久間大介
あ、阿部ちゃん!ここ教えて!
阿部亮平
あー、ここね!
さっきの子も聞いてきたよ笑
あ、またあの子の話。
そんなにあの子の事好きなのかなぁ…?
佐久間大介
ねぇ阿部ちゃん!
俺の発した声に驚いたように阿部ちゃんは俺の方を向く。
佐久間大介
俺、さぁ
大丈夫。
今しかない。


自分にそう言い聞かせる。
佐久間大介
阿部ちゃんの事、好きなんだよねぇ。
誰よりも阿部ちゃんの事が好き。
阿部亮平
ごめん、佐久間。
その気持ちは受け取れない。
生徒と先生、ましてや同性だよ?
世間の目があるよ。
小さく発せられた拒絶の言葉。

分かってた。付き合えないことくらい。
でも、好きって気持ちだけは知っててほしくて。
佐久間大介
うん。俺の気持ちを知っといてもらいたかっただけだから。今日は勉強いいや。集中できる気しないし笑
阿部亮平
佐久間大介
じゃあね!
阿部亮平
っ、ばいばい
阿部ちゃんの前では平気なふりをしてたけど、ちょっと落ち込んでるんだよ?笑

そんな俺の心に比例するかのようにして空がどんどん曇っていく。

はぁ…いつもは切り替え早いほうなのに、なんか今日の俺、俺らしくないなぁ…笑
佐久間大介
よし、頑張ろ!


俺は俺らしく!


俺まだ諦めてないし笑
好きになってもらえるように頑張るんだ〜♪笑

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