第26話

26◦°♡
2,751
2019/04/05 23:48










泣きながら




廊下を駆け抜けた。




階段が見えてくる。




階段を上がったら




久しぶりに行く、あの場所だ。











手すりを掴むと




道枝くんの声がした。




ふと、上を見上げると




道枝くんが




屋上の手前の階段に




いつものように座ってた。











道枝「......せん...ぱい...??」











道枝くんは私を見て




立ち上がった。










『なんで居るん?』





道枝「教科の先生休みで、この時間自習なんですよ。」





『へぇ~』





道枝「先輩こそどうしたんですか」





『どうもしてへんよ』





道枝「え、でも泣いてますよね、?」





『いいのッ!!』











涙でびちょびちょの頬を




慌ててぬぐってから




階段を上がってく。










プリ小説オーディオドラマ