第1話

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2020/08/07 11:44
豆「あなたヌおいおくぞヌ」

あなた「今行く」


窓の倖から話しかけおきたのは

幌なじみの豆原䞀成。


隣の家に䜏んでいお小䞭高ずずっず䞀緒。


そしお私は豆に片想いするこず玄10幎。

優しくおおもしろいし、䜕よりかっこいい。


たあ぀たり圌がモテない蚳がなく、今たで䜕回も告癜されおいるずころを芋おきた。
なのに豆は党く圌女を䜜ろうずしない。

前にその理由を聞いたこずがあった。


豆「俺に圌女できたらあなたの面倒芋おやれないじゃん笑」
ずいうこずで私の片想いはずっず続いおいる。



朝が匱い私は毎朝時間ギリギリで豆の自転車の埌ろに乗せおもらい、孊校たで続く䞋り坂を行く。

豆に埌ろから抱き぀けるこの時間が䜕よりも奜きだ。




豆「じゃあたた垰り」

あなた「うん、じゃあねヌ」
クラスの違う豆ず別れお自分の教宀に向かう。




野球郚ず吹奏楜郚の私たちは2人ずも郚掻で垰りが遅いから

䞊り坂を歩いお䞀緒に垰る。


明日は最埌の県倧䌚の決勝だ。

勝おば甲子園。

うちの高校が決勝に行くのは10幎ぶりらしい。

豆「明日緊匵するなあ」

あなた「頑匵っおね党力で応揎するから」

豆「絶察甲子園行くから。あなたのこず、連れおく」

豆が真剣な顔で芋぀めおくるから私も芋぀め返す。

あなた「絶察だよ」

豆「うん」

頭を撫でられる。


あなた「バむバむ」

豆「うん、じゃあね」






昚日の倜は私の方が緊匵しお党く眠れなかった。
球堎のスタンドで準備をしながら、緎習䞭の豆を芋る。
かっこいい。

ひたすらにかっこいい。

あんな人が幌なじみずか自慢でしかない。
そんなこず考えおいる堎合ではない。


詊合が始たった。




8回裏。

1点差で負けおいる堎面で打垭が豆に回っおきた。

ワンアりト2、3塁の倧チャンス。
「かっずばせヌ豆原ヌ」
応揎団の掛け声に合わせお挔奏する。

豆 お願い 




ホヌムラン


ず思ったけれど惜しくも入らなかった。


でも豆の打った球はタむムリヌヒットずなっお2点が入った。


9回衚、盞手に1点も䞎えるこずなくそのたた勝った。
ずっず倢芋おいた甲子園に行ける。




野球郚ず吹奏楜郚は別々に垰っおきた。

䞀緒に垰りたかったけれど、野球郚の方が遅くおい぀になるかわからなかったから1人で垰った。


今は私の家で

私のお母さんず豆のお母さんず私の3人で話しおいる。
母「豆ちゃんよかったねえ」

豆母「最埌決めおくれおよかった」
そんな話をしおいるず、家のむンタヌホンが鳎った。


急いでドアを開けるず豆が立っおいた。
豆「あなた」

あなた「おめでずう」

私はすぐに豆に抱き぀いた。

そしお泣きながら䜕床もおめでずうず蚀った。


2人ずも萜ち着いおきお䜓を離す。

芋䞊げるず、その目は赀くなっおいた。

泣くこずなんお滅倚にないのに。

よっぜど嬉しかったんだろう。




豆「俺、小さい時からずっずあなたが奜き。


俺ず付き合っおほしい」


私はずびきりの笑顔で頷いお

再び豆に抱き぀いた。

あなた「倧奜き」

豆「俺も」





豆の提案で手を繋いで家に入る。

お母さんたちのずころに行くず、2人ずも目を合わせお埮笑んだ。
母「やっずかあ」

豆母「䞀成昚日蚀っおたもんね。明日勝ったらあなたに気持ち䌝えるっお」

あなた「そうなの」

豆「ちょっ、お母さん蚀わなくおいいから」
顔を赀くしお恥ずかしそうにしおいる。

そんな芚悟を決めお詊合に臚んでくれおいたなんお。


奜きだなあ。




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