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2020/08/07

第1話

🐶
豆「あなたーおいてくぞー」

あなた「今行く!」


窓の外から話しかけてきたのは

幼なじみの豆原一成。


隣の家に住んでいて小中高とずっと一緒。


そして私は豆に片想いすること約10年。

優しくておもしろいし、何よりかっこいい。


まあつまり彼がモテない訳がなく、今まで何回も告白されているところを見てきた。
なのに豆は全く彼女を作ろうとしない。

前にその理由を聞いたことがあった。


豆「俺に彼女できたらあなたの面倒見てやれないじゃん笑」
ということで私の片想いはずっと続いている。



朝が弱い私は毎朝時間ギリギリで豆の自転車の後ろに乗せてもらい、学校まで続く下り坂を行く。

豆に後ろから抱きつけるこの時間が何よりも好きだ。




豆「じゃあまた帰り」

あなた「うん、じゃあねー」
クラスの違う豆と別れて自分の教室に向かう。




野球部と吹奏楽部の私たちは2人とも部活で帰りが遅いから

上り坂を歩いて一緒に帰る。


明日は最後の県大会の決勝だ。

勝てば甲子園。

うちの高校が決勝に行くのは10年ぶりらしい。

豆「明日緊張するなあ」

あなた「頑張ってね!全力で応援するから」

豆「絶対甲子園行くから。あなたのこと、連れてく」

豆が真剣な顔で見つめてくるから私も見つめ返す。

あなた「絶対だよ!」

豆「うん」

頭を撫でられる。


あなた「バイバイ」

豆「うん、じゃあね」






昨日の夜は私の方が緊張して全く眠れなかった。
球場のスタンドで準備をしながら、練習中の豆を見る。
かっこいい。

ひたすらにかっこいい。

あんな人が幼なじみとか自慢でしかない。
そんなこと考えている場合ではない。


試合が始まった。




8回裏。

1点差で負けている場面で打席が豆に回ってきた。

ワンアウト2、3塁の大チャンス。
「かっとばせー!豆原ー!」
応援団の掛け声に合わせて演奏する。

豆…お願い…!




ホームラン?!


と思ったけれど惜しくも入らなかった。


でも豆の打った球はタイムリーヒットとなって2点が入った。


9回表、相手に1点も与えることなくそのまま勝った。
ずっと夢見ていた甲子園に行ける。




野球部と吹奏楽部は別々に帰ってきた。

一緒に帰りたかったけれど、野球部の方が遅くていつになるかわからなかったから1人で帰った。


今は私の家で

私のお母さんと豆のお母さんと私の3人で話している。
母「豆ちゃんよかったねえ」

豆母「最後決めてくれてよかった」
そんな話をしていると、家のインターホンが鳴った。


急いでドアを開けると豆が立っていた。
豆「あなた!」

あなた「おめでとう!」

私はすぐに豆に抱きついた。

そして泣きながら何度もおめでとうと言った。


2人とも落ち着いてきて体を離す。

見上げると、その目は赤くなっていた。

泣くことなんて滅多にないのに。

よっぽど嬉しかったんだろう。




豆「俺、小さい時からずっとあなたが好き。


俺と付き合ってほしい」


私はとびきりの笑顔で頷いて

再び豆に抱きついた。

あなた「大好き」

豆「俺も」





豆の提案で手を繋いで家に入る。

お母さんたちのところに行くと、2人とも目を合わせて微笑んだ。
母「やっとかあ」

豆母「一成昨日言ってたもんね。明日勝ったらあなたに気持ち伝えるって」

あなた「そうなの?」

豆「ちょっ、お母さん言わなくていいから!」
顔を赤くして恥ずかしそうにしている。

そんな覚悟を決めて試合に臨んでくれていたなんて。


好きだなあ。