そうして、学年練習開始から数回目の今日
次は私達の番、いつも通りやるだけなんだけど…
今回は上田さんが遅刻して学校に来ておらず
コーナーの補助は私のみ…
だから、1人であなたの"彼”の苗字さんが回りやすいように
しないといけない、上田さんの分まで。
責任重大だよね〜…汗
でも、頑張らないと!
そうしてやってきた私達の番
ボールを押してくれるあなたの"彼”の苗字さんよりも
私と莉亜が少し前に立って、先にスタートして
ボールよりも先回りする
そして、莉亜にはそのまま突っ走ってもらい、
私はコーンぐらいでスピードダウン、そして
ボールがコーンを回るのに合わせて頑張って内側
に向けて少しづつ押して行く、
そして、周り終わった所で進む方向に全力で
押してまたボール押すために走る
その時に…
あなたの"彼”の苗字「ありがと!」
って言葉に、本当にただそれだけの言葉に…
私はときめいてしまった。
あの後、何でドキってきたのか…
そして、何でありがとうって言ってくれたのか、
どうして、ありがとうって言葉でときめいたのか
ひたすら考えたけど何にも分かんなくて…
でも、あれからあなたの"彼”の苗字さんから目が離せない
前は気になる程度だったし水泳の授業が始まって
からは本当に何も思わなくなっていた。
それに喋ったり気に留めたりしてなかったし
そもそもクラスメイトだな。
ぐらいにしか感じなくなっていたのに…
”ありがとう”っていう些細だけどとても大切な
言葉で恋に落ちるなんて、
それだけ、小学校の頃は言われてこなかったんだ
それとも私が言われるような行動が出来なかった
のかもしれないって感じた。
好きだと気づいてしまったらそこからは
日を追うごとに好きな気持ちが溢れ出す。
そんな中迎えた全体練習、もちろん全学年
が揃い、それぞれが選んだ種目の練習がある。
でも、それは最後の数十分
それまでは本番と同じ席で実際に座って、
入退場や全体の流れなどを確認して行った。
はじめは開会式の練習、体育委員の男子は
学級旗を笹につけた物を持って入ってくる
今日はリハーサルのようなものだから実際に
学級旗をつけてあって驚いたのはここだけの秘密
そうして、全体の流れの確認が終わって
選んだ競技ごとでの練習が始まった。
私のペアはテニス部のキャプテンである
沙梨華先輩と、吉って呼ばれてるクラスメイトの
お姉さんと私。
沙梨華先輩とおぉ!って驚きあって笑ってた
私達の競技は台風の目。
あ、私達の色は青組で、先生達の予想では青組
の優勝が予想されてるらしい笑
先輩達が強いらしい
それで、実践してみた所…
ちゃんと青組が勝った!
ひとつ言いたい、1年生を内側にするのはやめて
もらいたい、先輩達を頑張って竹だけで支えるの
は無理がある。
1年と3年逆で良くない?!
って、心から叫びたい。
なんだかんだ言って、スムーズに全体練習という
リハーサルが終わり、教室に戻る際中!
で、彼が手こずってるの見つけちゃった…
自分の椅子と学級旗と水筒という大荷物で
ワチャワチャなってる…なんか力になれないか
なって考えて、勇気を出して声掛けてみた
あなた『大丈夫?なんか持とうか?』
あなたの"彼”の苗字「!大丈夫だよ、ありがとう」
あなた『そっか、ありがと』
あー…余計な事言ったかも
こういうのって後から後悔したりするよね…
ていうか、なに!?
私なんで最後ありがとうって言ったの!
意味不明なこと言ってるヤバいやつになるじゃん
私のバカ!
せめて、学級旗も持ってくれてありがとう!
とか言えよ!!
って、1人で自分にお説教して、反省会が開かれた











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。