麻田先生「今日は時間あるからもう1コート
用意して一年も練習入ろうか」
私達女子ソフトテニス部の顧問を務めているのは
24歳の若い男の先生。
ソフトテニス部のメンバーは3年が8人
2年が3人 1年が17人というなんともまぁ
中途半端な構成になっていて……
もうすぐ行われる引退式の際のプレゼント
選びに苦労している。
そして、相変わらず準備と片付けをしない
一年生達にそろそろ本当に嫌気がさしてきた
麻田先生「お前ら!早く片付けろ
サッカー部が待ってんぞ!」
あなた『はーい』
そこから、先輩方と私と私が無理やり手伝わせた
奈々とで片付けを猛スピードで終わらせた。
キャプテン「ありがとうございましたー」
キャプテンの終わりの挨拶で部活の終了
他の一年生や先輩方はみんなと話してるから、
私も奈々と疲れたーとか今日も帰ってから遊ぶ?
とか言ってた。
みんななかなか帰らない、私達もその内のふたり
だ。
「あなたの"彼”の下の名前!」
そう呼ばれた“彼”は相手チームのパスをカット
してシュートを決めた。
すごい!とか思ってたその人は私が少し
気になっている人で、久しぶりに見た彼に
多少の寂しさを覚えた。
みんなが麻田先生に促されて次々に家へ
帰ってゆく、それに合わせて私達も帰る。
早くみんな帰れ!って思っていたあの頃の
私はもう何処にもいなくて…ただ、まだ眺めて
いたい。
その気持ちだけが残っていた。
奈々と話しながら頭では彼の事でほとんど
埋め尽くされている。
クラスは一緒なのに全然話してないなぁ…
とか、
どんな感じの人なんだろう…
とかとか……
私は臆病で何か機会がなければ行動を自分から
起こす事はほとんどない、
ましてや恋愛ともなると尚更だ。
奈々「来週の日曜日さぁ…一緒にゲームしない?」
あなた『何の?』
奈々「スプ○」
あなた『えー…なんで?』
奈々「今週フェスだから」
あなた『あーね…仕方ないなぁ〜…』
奈々「嫌そう笑」
あなた『ソダネ』
また話せたらいいなぁ…











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。