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『どうぞ..』
🐹「お邪魔しまーす」
🐹「。........」
家に入った瞬間ジンくんの笑顔が消える
ほら!!
こうなると思ったからやだったの!!!!
..ちゃんと片付けとけばよかったほんとに。
『....ごめんね冗談抜きで汚いの..』
🐹「俺の部屋より綺麗だから!!!」
精一杯のフォローをしてくれるジンくんだが
あなたこの前ビデオ通話した時部屋めっちゃ綺麗だったの知ってるからね
🐹「野宿よりマシ!!野宿より!!」
『. . フォローになってないよ..はは』
床に散らばっている服やら雑誌ヤラを何とかかき分けてリビングにたどり着く。
ソファーにふたりで座るけど
ジンくんに引かれたんじゃないかって
すごく不安になって涙が出てくる。
2年ぶりに会って
ジンくんに似合う女の子になりたかったのに
こんなんじゃ全然釣り合ってないや..
『っ...グスッ......』
🐹「え、? あなた?」
ジンくんの優しい声でもっと涙が溢れる
『ごめんね..ジンくん...っう..ごめ..』
正直に言うと
ずっと不安だった。
ジンくんの元カノさんは
本当に可愛くて.....。
ジンくんは私のことを思って
見せたがらなかったけど
前、元カノさんの写真や動画を見せてもらったことがある。
ちゃんと知っておきたかったから。
その子は仕草や後ろ姿まで女の子って感じで
本当に、私とは正反対。
ジンくんはただ
同情で私と
付き合ってくれているんじゃないかって
今まで考えないようにしてたけど
きっと本当なら
あの子と一緒にいたはずなんだよね。
急にそんなことを思い出してしまって
涙が止まらない。
こんな私でごめんね。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。