次の日
坂本君が、出ていくと
シンと、静まり返っていた。
そっか、うるさいやつがいないもんな・・・・
そして、おれも出掛ける準備ができてまさにそとに出ようとしていた。
そして、外には
呼び鈴を押せないルキアが立っていた。
そうとは知らない俺は、ガチャリとドアを開ける。
ルキアは、そっぽをむいたままだ。
俺の方を向いていない。おれは、無理やりルキアを、こっちに向かせて
間違ってはいない・・・・
こうしていつの間にか少しずつ距離を縮めていた二人だった。
お互い気づいていないようだ。
ルキアさんは、自分がいた部屋から、メンバーの部屋までくまなく探そうとしていた。
だけど、心当たりはなく・・・
ある力を確かめようとしていたときだった
ルキアさんは、てをかざし始めた。
えっ?ルキアさんの力?
も、ものが浮いてる・・・・
そして、物はもとの位置に戻し、きれいに片付けました
ルキアさんのいい笑顔を見た。
なんか、くすぐったい。
この笑顔見せてやりたいな~・・・・
あいつに・・・
そう思っていたら
帰ってきた・・・
ルキアさんと、似た者同士なのかも。
その頃ルキアさんは、東城さんに会っていた。
東城って人は、ルキアさんに必要以上に近づいている
二人にばれちゃった
なにか力が動いている
その発言をしたとたん、
「バチーーーン!」
彼を、思いっきり叩く音がした・・・・・
相手は、死亡・・・・
いや、気絶した・・・・
そんな3人の後ろで
彼がしぶとく生き返った(笑)
それから、数日後・・・
剛が、台詞の練習をしていた。
しかも、メンバー相手に・・・
相手の女役を、いのっちが、やっていて・・・
長野くんは、監督をしていた。
坂本君は、携帯電話を、取り出すとさらっと連絡している。
そして、ルキアさんが、来てくれて・・・
二人きりにするなよ!
ふたりは、いなくなってしまった
井ノ原君もいつのまにかいない・・・
逃げられた・・・・
仕方なくルキアに台本を、わたす。
いつも、そうなんだ
ルキアな呟きが聞こえずにいて・・・
だけど、ルキアはなぜか涙が止まらずにいるみたいで・・・
思わず俺は・・・
ルキアを、抱き締めていた・・・・・
そこへ、帰ってきた僕は見つからないように隠れた。
みんなに連絡もらっていたくれぐれも邪魔すんなよ?って言われたけど・・・
剛は、そう言ってルキアさんを抱き締め続けた
しーん
剛は、ルキアさんの目をそらさずににこっとわらった。
これは、ファンにはなかなか見せない貴重な笑顔だ。
その笑顔に、わたしは、ちょっとだけドキドキしていた・・・
だけど
ピリリリ、ピリリリ
沈黙を破られた着信音。
ふたりは、ビクッとして離れてしまった。
ピリリリ、ピリリリ
健が、いなくなり、ふたりは、逆にギクシャクする。
さっき、いい雰囲気だったのに・・・
剛が、なにかを言おうとしたら、
ピリリリ、ピリリリ
今度は剛の携帯が鳴り出した
着信の相手を見て戸惑う剛・・・・
着信音は、なり続ける
その名に聞き覚えがある。
ルキアさんに、手を掴まれる
剛は、ルキアさんと僕が一緒にいるのに気がついていて・・・
本当に、演技なのかな・・・・
その頃、まだ、電話中の剛。
一方・・・
ピンポ~ン
ガチャリ
三宅さんが、鍵を開けて現れたのは・・・
剛が顔を出した途端、彼女は、走りだし・・・・
案の定、彼女・・・サキさんは、剛に抱きついていて・・・・
僕とルキアさんは、呆然と、見つめていた・・・
これはもしや、やばい展開?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!