あなたside
今日、FANTASTICSの楽屋に行った。
初めはお兄がいなくなって寂しかったけど、夏喜くんが来てから安心した。
その後、LINE交換して1番最初は夏喜くんだった。
なんか前までは否定してたけど、話し始めたら楽しくなって。
否定してた頃の自分が恥ずかしくなってくる。
でも、はたから見たら浮かれてる女だし、これで成績が下がったら間違いなく橘家には居られなくなる。
どうしても居なきゃ。
浮かれてなんて居られない。
コンコンコン
部屋来て1発目にする会話じゃなくない。
おかえりとかもないし。
私はただいまって言ったのに。
ガチャッ。
ドア壊れるぐらいの音で出ていったお母さん。
浮かれてないのを示そうとした。
もしかして、香水の匂い移ったのかも。
また1つ、夢が叶って、夢に近づいた気がした。
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ガシャンッ……!
近づいた夢は、一瞬にして消え去った。。。
私をどん底から救ったのは、、、、
1件のLINEだった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。