第13話

🦙
477
2022/06/29 15:00
あなたside


今日、FANTASTICSの楽屋に行った。


初めはお兄がいなくなって寂しかったけど、夏喜くんが来てから安心した。




その後、LINE交換して1番最初は夏喜くんだった。


堀夏喜
今日はありがと!
また来て
あなた
はい!こちらこそ!
健一郎
ほんと大好きだな、夏喜のこと

なんか前までは否定してたけど、話し始めたら楽しくなって。


否定してた頃の自分が恥ずかしくなってくる。


でも、はたから見たら浮かれてる女だし、これで成績が下がったら間違いなく橘家には居られなくなる。


どうしても居なきゃ。


浮かれてなんて居られない。
あなた
よし、やんなきゃな
コンコンコン
あなた
はーい
あんた、男でも出来たの?
部屋来て1発目にする会話じゃなくない。


おかえりとかもないし。


私はただいまって言ったのに。


あなた
できてないよ。どうしたの?
いや、できてないならそれでいいわ。ただし、絶対に成績は下げるんじゃないわ。
あなた
……はい。
ガチャッ。


ドア壊れるぐらいの音で出ていったお母さん。


浮かれてないのを示そうとした。


もしかして、香水の匂い移ったのかも。

あなた
でも、この匂いが移るなら幸せかな。
健一郎
そうだな。堀夏の香水いい匂いだしな。
あなた
え!?いつからいたの?!
健一郎
え?母さんが絶対に成績は〜から
あなた
結構聞いてたじゃん!
あなた
ま、でも、お母さんの言うことってさ、言い方きついけどホントのことだもんな〜
健一郎
ま、時に無理難題だけどな笑
でも、辛くなったら無理しないで頼れよ。
あなた
うん!ありがと!
あなた、健一郎、ご飯よ
あなた
はーい。
健一郎
今行くよ〜
健一郎
あなた、行こっか。
あなた
うん!

また1つ、夢が叶って、夢に近づいた気がした。
.



.



.



ガシャンッ……!




近づいた夢は、一瞬にして消え去った。。。
あなた
もう嫌……
あなた
誰か……
あなた
助けて……
私をどん底から救ったのは、、、、
俺と居れば何も問題ないよ。
1件のLINEだった。

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