第9話

🦙
649
2021/12/25 10:00
あなたside



何言ってんだ。私。



相手は超有名人だと言うのに、送ってくよって言われて連れてきてさ。



ま、連れてくるのはいいとして、家に入れるのはどうなのかな?



でも、お兄にいつも何でもやって貰ってるから、後輩連れて行っても何も言わないよね?



でも、入ってきたのは、お母さんだった。
あんたなにしてんの?
あなた
いや、あのね!
あんた勉強もできないのに男連れて来たのかよ
どういう神経してんの?
いやいや、あなたの方がどういう神経してんの?



私はあなたに問いたい。



普通に部屋を出ていけばいいのに、全部聞いてくるなんて、どういう神経してんの?
堀夏喜
堀夏喜
お母さん
あら、あなたがあなたの彼氏?
おいおい、ダイレクトに聞くなよ。
堀夏喜
堀夏喜
いや、友達です。あなたちゃんと一緒に勉強してるクラスメイトです。
え?


こんな方学校にいたら絶対モテまくるし、私なんかに目がいかないと思うんですけど……
堀夏喜
堀夏喜
って言うのは嘘なんですけど
あははっ、あなた面白いわね
気に入ったわ
堀夏喜
堀夏喜
それはどうも。
堀夏喜
堀夏喜
でも、勉強とあなたちゃんの趣味を混ぜるのは違うんじゃないですか?
堀夏喜
堀夏喜
あなたちゃんは勉強熱心で、誰よりも優しくて、いい人です。
そんな人を傷つけないでください
コンコンコン)


誰だろ。
健一郎
俺だけど
あなた
お兄!
健一郎
なんか、隣の部屋から変な音聞こえたんだけど……って、夏喜じゃん!
堀夏喜
堀夏喜
ケンチさん!
あなた
お兄!今やばいところだから、嘘ついてでも匿って!
健一郎
わかった、任せろ
健一郎
母さん、その人は堀夏喜さん。俺の後輩だよ
健一郎
どうしても夏喜にも秘密の会議の資料が片付かなかったから、片付けるまであなたの部屋で待ってもらってたんだ
あら、そうだったの
もう、早く言ってくれればいいのに。
お兄、嘘ついてでもって言ったけど、まさかこんなに大きな嘘をつくとは………。



でも、お母さんも納得してくれたみたい。
じゃあ、夏喜さん。ゆっくりしていってね


すごい見事な手のひら返しだな。



でも、こうしてお母さんは部屋を出ていった。
あなた
夏喜くん、本当にありがとう
堀夏喜
全然大丈夫だよ!
堀夏喜
見ててすんごい可哀想だったからさ。
あなた
……いつもこんな感じだよ
堀夏喜
え?
あ、やばやば!



私のことなんだから、私がやらないと。



夏喜くんには迷惑なんてかけれないし。
堀夏喜
俺、そろそろ帰るね。
あなた
あ、もうこんな時間だもんね笑
堀夏喜
めっちゃ楽しかったよ!あなたちゃんの事も知れたし、ケンチさんにも会えたから!
あなた
子供みたいだね笑
あなた
可愛い
堀夏喜
俺はかっこいいの方がいいな🥺
あなた
うそうそ、かっこいいよ!
健一郎
じゃあな、夏喜
堀夏喜
はい!また事務所で
あなた
じゃあね!



夏喜くんが帰ってから、お兄と話したら、こんなことを言われた。



健一郎
あなたさ、夏喜の事好きなの?

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