夏喜side
今日は、offで世界さんおすすめの図書館に来た。
種類豊富で何冊も借りれる。
今度勇征くんと一緒に来よう。
まぁ、そんな感じで本を選んでいたら、偶然か必然か分からないほどベストタイミングで転んだ隣の女の子。
咄嗟に助けに入ったけど、見るからに高校生?
ま、華のJKですかね。
て、そんなことはどうでも良くて、助けたまではいいが、何も持ってないし、ここでバレる訳にはいかない。
どこの誰かも分からないけど、助けたし、苦しそうな顔してる子を見捨てられない。
俺の変な精神に火がついた。
そこから色々話した。
名前は橘あなたちゃん。
橘!?
もしかして、お兄さんって、、、
おいおい、何気軽に流れで送ってくよなんてクサイ台詞言ってんだか。
でも、今日のこの1時間ですんごく好きになった。
どこが〜?とか言われてもだけど、とにかく好きになった。
そう言ってニコッと笑ってくれるあなたちゃん。
なんか、すんごい嬉しかった。
しばらく歩いて、あなたちゃんの家に着いた。
あなたちゃんの家はすんごいでっかくて、入るのはとてもじゃないけど、おこがましい。
俺の返事を待たずに階段をかけ登っていった。
かと思いきや、止まった。
ん...?
そう言って、周囲を確認しながら階段を登っていったあなたちゃん。
とにかくついて行くしかなくて、何も言わずについて行った。
部屋に着くと、紅茶を出してくれた。
そう言ってあなたちゃんは何やら連絡を取り始めた。
数分後。
ガチャッという音とともに現れたのは……
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。