(( 廉side ))
紫耀「それでは、」
「また来週〜!!」
スタッフ「はい、OKでーす!」
今日も無事に収録が終わった。
そう思ったけど、
バタンッ
音がして振り向くと、あなたが倒れてた。
聡「えっ…」
『あなた!?』
健人くんがあなたの額に手を当てる。
健人「やっぱ熱ある…」
『俺、救護室に連れていきます!!』
風磨「廉、頼んだ」
『は、はい!』
あなたを抱きかかえて、走る。
熱あるとか、どんだけむりしてたんや…
『失礼しまーす』
って、誰もいないやん。
あなたをベッドに寝かせて、濡らしたタオルを額に置く。
本当にむりすんのだけはやめてほしいわ。
あなた「んん…」
『あなた!!』
ギュッ
あなた「おお…廉どうしたの?」
『ばか…あなたのばか』
あなた「ふふ、なんでよぉ」
『あなたがむりするから!!
みんな心配してるんやよ!』
あなた「ごめんごめん 笑」
『本当に…心配したんやから…(グズッ』
やば、泣いてもうた。
あなた「廉、泣かなくていいんだよ(ニコッ」
あなたが心地よいリズムで背中を叩いてくれる。
『ばかあ…(グズッ』
あなた「もう、なんでばかなのよ 笑」
『だってぇ…』
あなた、大好き。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!