マサイside
あれから半年がたった、今日は村祭りの日だ。
あれからンダホとシルク、ザカオは俺たちの村で万事屋を開いて暮らしていた。シルク曰く「ここは半妖だからって差別しない奴らがいる」らしい。ザカオは兄さんの分まで生きると決めている。
モトキとダーマは村の近くの林で魔道士として暮らしている。時々ぺけとモトキが仲良くお茶をしていると言う。
そして俺はぺけとあの家で暮らしている。
俺は相変わらず剣士として過ごしている。ぺけはご両親が残したこの家で再び薬草の店を開いていた。時に万事屋メンバーと薬草を取りに行くこともあるらしい。まぁ主にシルクが働いているが…そしてモトキも珍しい物を探しに来ている。
俺たちは準備をして湖に向かう。湖の小舟に乗って村の景色を見ていた。
すると村の方から空に浮かぶ光が現れる。それは思いを込めたランタンだ
俺は用意していたランタンをぺけに渡す。
ぺけはランタンに祈りを込め空に飛ばした。
俺はそっとぺけの手を握る。
俺はそっと触れるだけのキスをする
ぺけは涙を零しながら答える
俺は持っていた指輪をぺけにはめる…青く光る小さな宝石が着いた指輪…
俺はぺけを抱きしめて誓った…俺はぺけを守り続ける…何があろうとずっと一緒に…
俺達は再びキスをする…夜空には満天の星と願いを込めたランタンが俺たちを照らしていた。その後俺たちは晴れて結婚し幸せになった。ダーマや村長達も祝ってくれた。
もう離さないから…ずっとお前を守るから…
愛してるよ俺の歌姫様…
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!