第8話

第8話:半妖としての因縁
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2021/06/21 16:23
シルクside
気を失ってしばらくした後、俺は目を覚ました
シルク
シルク
……っうぅ…ここは…?
どうやら街外れの港にある倉庫らしい。
波の音が聞こえていた。
シルク
シルク
もとちゃんは…?
当たりを見渡すと倉庫の端の方にモトキがいた。
シルク
シルク
もとちゃん!!
俺はモトキに駆け寄ろうとしたが出来なかった…なぜなら鎖で繋がれていたからだ
シルク
シルク
……ちっ
すると近くからすすり泣く声が聞こえた
シルク
シルク
……?
子供
子供
うっ…うぅ……
シルク
シルク
お前…どうしたんだ?
子供
子供
もう…やだよ……お家に帰りたいよ……
まさかこいつ…人攫いにあった子供か?
よく見ると子供の体には無数の痣や傷があった…その姿を見て過去の俺と重ねてしまう…
シルク
シルク
………!
その時、倉庫の扉が空いて複数の男たちが入って来た
モブB
モブB
あぁ…半妖の方は目が覚めたか
モブA
モブA
大人みたいだがまぁ高く売れるだろ…
シルク
シルク
お前らは……
モブB
モブB
それにしても一緒にいたこいつどうする?
男の一人がモトキを見る
シルク
シルク
もとちゃんに手を出すな!!
俺は男に掴みかかろうとするが鎖で繋がれているため、出来なかった
モブA
モブA
無駄だぜ…その鎖は獣でも壊せねぇんだからさ…半妖は大人しくしてろよ
子供
子供
うっ……うぅ……
モブB
モブB
静かにしてろよ!
すると男は子供を蹴り飛ばし、子供は気を失った……
シルク
シルク
てめぇ……
モブA
モブA
こっちのやつ…綺麗な顔してんな……
1人の男はモトキに近寄る。
シルク
シルク
やめろ!もとちゃんに近づくな!
モブB
モブB
はっ!半妖が人間の心配してんのかよ
男はモトキの服に手をかける…
モブA
モブA
身体もさぞかし綺麗なんだろうな…
売り飛ばす前に楽しませてもらうかね…
やめろ……モトキだけは……
俺は何も出来ない…モトキになんにも返せない……
そんなの嫌だ!

俺の中から怒りが湧き上がってくる……
それはいつしか感じた力……




















「汚ねえ手でそいつに触るな!!」
モブA
モブA
あ…?
シルク
シルク
ぐううう……
俺は完全に怒りが込み上げてきた。子供の事も、モトキの事も…そして今まで俺が受け出来た迫害のことも……!
確かに俺は半妖だ…人間からも違う種族からも忌み嫌われる…それが半妖として生まれた俺の因縁……それでも俺の事を認めてくれた…そんな奴を傷つけようなんて許さねぇ!


バリーン!
すると俺は繋がっていた鎖を引きちぎった。今までに無い力で…これが半妖としての力……
シルク
シルク
……
モブA
モブA
こいつ……鎖を……!
モトキ
モトキ
ん…うぅ……シルク……?
モトキが目を覚ます。モトキは俺の姿を見て少し驚いていた。しかし彼は状況をすぐに把握した
シルク
シルク
もとちゃん…今助けるから…
俺の姿が変わっていく…髪が伸び、爪は鋭くなっている。そして力が湧いてくる…人間には無い力が……!
モブB
モブB
ば、化け物!
シルク(完全体)
シルク(完全体)
あぁ…そうだ…お前たちから見たら化け物だ…だがな!俺を認めてくれたそいつに手は出させねぇ…そして攫った子供が俺みたいにならねえようにすんだよ!
俺は男の一人に飛びかかる。爪で引っ掻き、殴った。殺しはしない…だけどあの子が味わった痛みは味わってもらう!俺はモトキを縛る鎖を引きちぎり、モトキを救出する
モトキ
モトキ
シルク…!
シルク(完全体)
シルク(完全体)
もとちゃん…あの子供をお願い!
あいつらに殴られて気を失ってる
こいつらは俺がやる
モトキ
モトキ
…わかった…気をつけて
モトキは子供の元へ向かう。それを見た男は銃を取りだしモトキに向ける…
モトキ
モトキ
……!
モブB
モブB
死ねー!
俺はすぐさま銃をはじき飛ばした
シルク(完全体)
シルク(完全体)
させねぇって言ってんだほうが!
男に蹴りを加える。
モブB
モブB
グッ…!半妖の癖に…人間を守りやがって!
シルク(完全体)
シルク(完全体)
うるせぇな…!半妖だからってなんなんだよ!おめぇらクズに言われたくねぇーよ!
俺は男を引っ掻いた!すると男は倒れる。
騒ぎを聞き付けたのか男の仲間がゾロゾロと現れた
モブB
モブB
化け物だ!
モブA
モブA
半妖が化け物になった!!
シルク(完全体)
シルク(完全体)
化け物化け物うるせぇな!
おめぇら覚悟しろ!攫った子供達は返してもらうぜ!
俺はそいつらに突っ込んでいき攻撃し続ける。そしてあらかた敵をなぎ倒した時だった
モブB
モブB
おい、動くな!
シルク(完全体)
シルク(完全体)
あぁ!?
男はモトキを人質に取っていた。銃をモトキのこめかみに当てている。
モトキ
モトキ
……!こんな事今すぐ辞めなさい!
そして子供達を解放しなさい!
モブB
モブB
お前は黙ってろよ!
男は片方の手でモトキの首を締め始めた
モトキ
モトキ
あぁ……
シルク(完全体)
シルク(完全体)
もとちゃん!
モブB
モブB
動くな化け物…1歩でも動けばこいつの頭は吹っ飛ぶぞ
モトキ
モトキ
シルク……僕のことはいいから…
モブB
モブB
大人しくしろよ化け物…
シルク(完全体)
シルク(完全体)
……!卑怯な奴め……
モトキ
モトキ
こんな事…辞めなさい…
あなた達がやってる事は…間違ってる…
モブB
モブB
うるさい!先にお前から死ね!
俺はモトキの首をを強く締め付ける
モトキ
モトキ
うっ…あぁぁ…シル…ク
シルク(完全体)
シルク(完全体)
……おい、今俺一人だけだと思うか?
モブB
モブB
は?
次の瞬間男はモトキから離れた。なぜなら魔法が飛んできたからだ
モトキ
モトキ
ゴホッ……!ゴホッ……
やっと……来たね……
ダーマ
ダーマ
モトキ!
マサイ
マサイ
シルク…無事か!?
そう、ちょっと前にみんなの気配を感じたのだ。
ザカオ
ザカオ
観念しな!もうすぐ街の自警団の人が来る子供達を解放するんだ!
モブB
モブB
くっそ…!
シルク(完全体)
シルク(完全体)
お前がした事…しっかり後悔するんだな!
その後自警団の人が男たちを一斉に連れてってくれた。あいつらに攫われた子供達は全員生存しており、手当をした後家族の元へ帰された。
シルク(完全体)
シルク(完全体)
はぁ…終わった…
するとさっきの子供が俺の元へ来た
子供
子供
半妖のお兄ちゃん…助けてくれてありがとう…
シルク(完全体)
シルク(完全体)
良いってことよ…早くうちに帰りな…家族が待ってるぞ
子供
子供
うん!
子供は笑顔で走っていった。その姿を見た俺は安心したのか元の姿に戻った
シルク
シルク
はぁ…はぁ…
モトキ
モトキ
シルク大丈夫?
シルク
シルク
あぁ…少し休めば大丈夫だ…もとちゃんは?
モトキ
モトキ
大丈夫だよ
シルク
シルク
そっか…良かった…
ンダホ
ンダホ
シルク肩貸すよ
俺はだほに支えられ、みんなで宿に帰る
ダーマ
ダーマ
モトキ大丈夫か?
モトキ
モトキ
うん…大丈夫だよ…来てくれてありがとう
ダーマ
ダーマ
いつまで経っても帰ってこねぇから月の声を聞いてここに来たんだよ
マサイ
マサイ
2人とも無事でよかった
その後俺達は無事に宿に帰った。
ザカオ
ザカオ
シルク今日は休みな?
シルク
シルク
あぁ…そうする…
マサイ
マサイ
あの力相当無理したんだろ?
しっかり休んでくれ
シルク
シルク
はは…ありがとなマサイ…
お前も恋人助けられるといいな
その為に俺も頑張るよ
マサイ
マサイ
あぁ…ありがとう
そして俺は部屋に入り、眠りについた。























モトキside
シルクがあんな力を出して僕や子供達のために戦った。彼は今ぐっすりと寝ている…シルクが強くなったと僕は感じた。そう思っているとダーマに呼び出される。
ダーマ
ダーマ
俺達も今日は休むわ!
ンダホ
ンダホ
うん…今日はいろいろ大変だったからね
おやすみ
ダーマは俺と一緒に部屋に入る。
モトキ
モトキ
ダーマ…心配かけてごめんなさい…
ダーマ
ダーマ
いや、お前に怪我はなかったんだ大丈夫だ
モトキ
モトキ
あっはは…油断したな
ダーマ
ダーマ
本当に気をつけろよ?
モトキ
モトキ
以後気をつけます…
ダーマ
ダーマ
…………
モトキ
モトキ
だ、ダーマ?
ダーマ
ダーマ
お前…俺を置いてどっかに行くなよ?
ダーマはどこか寂しげな目で言った
モトキ
モトキ
置いて行かないよ…だって僕はダーマと運命を共にする魔道士…そして君の恋人なんだから
ダーマ
ダーマ
はっ…言ってくれるじゃんか
月あかりが僕たちを照らす……彼は僕の名前を囁きながらゆっくりとキスをした
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作者
作者
今回はここまでです(*`・ω・*)ゞ
次回、第9話:龍と歌姫
それでは次回までバイバイ👋