第13話

第十二話
145
2020/03/31 09:40
話していくうちに、分かったことがある。
螺夢
“結局、僕らは誰にも愛された事
なんかなかった”んだね
神楽
うん、そうだね
嫌な共通点だったけど、その人って僕らは、

簡単に信じあった。


ふと、君の手を握った。
神楽
ん?なに?
螺夢
いや、なんか、繋ぎたいなって・・・
神楽
そっか
螺夢
あ、えっと、嫌だったら言って
神楽
ううん、いいよ。ありがとう
握った神楽の手は、微かな震えもすでになく

なっていた。
螺夢
駅に着いたよ
神楽
ねぇ、いっそさ、線路の上歩かない?
螺夢
え?
びっくりした。


線路の上を歩くなんて、考えたこともなかった

から。

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