第16話

第十五話
143
2020/03/31 10:03
そんなこんなで、月日は8月に入った。


暑い日が続いていた。
螺夢
あっついなぁ、最近
神楽
そうねぇ、暑い暑い
螺夢
汗が流れてるよ笑
神楽
私もだよ笑
二人で笑い合いながら道を歩いていた。


すると、
カシャンッ
神楽
あ、メガネ落ちた・・・まぁ、いっか
螺夢
行こう、ほらっ
神楽
うん♪
そう言って、僕らは手を繋いで歩き出した。
螺夢
まだまだ、僕らの旅は終わらないよ
額の汗も、落ちた眼鏡も、今となっては変化にも

ならない。


もう、そんなのどうだっていい。


僕たち、あぶれ者の・・・小さな逃避行の旅だ。

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