第14話

第十三話
137
2020/03/31 09:50
結局、その後僕らは、誰にも縛られないで、

二人で線路の上を歩いた。
神楽
初めて歩いた・・・電車の線路なんて
螺夢
僕もだよ。でも、意外とイイね
風が気持ちよく流れていく。


止める人なんていないから、自由に歩いて行ける。


それが、幸せだった。
螺夢
いつかは、引き離されるのかな・・・
ポロッと口から出た言葉だった。


自分でも、驚いた。


そういった自分が悲しんでいる事に気づいたのだ。


いつの間にか、神楽がかけがえのない存在に


なっていたのだと知った。
神楽
今、なんて言ったの?
螺夢
え?
まずい、聞かれていたらしい。
螺夢
あ、えっと・・・気にしないで。
意図的に言ったわけじゃないから
神楽
・・・そう
螺夢
それに、あんなこと言ったけど、僕は
君と一緒にいたい
神楽
ほんと?
螺夢
うん、ほんと
神楽
そっか、よかった
不安にさせてしまったらしい。


でも、僕は君から離れたりしない、ずっと一緒って

決めたから。

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