第3話

第一章 灯
1,552
2019/12/02 15:09
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ふぅ…
ようやく依頼も片付けて安心できる家に着いた僕は
とりあえずソファーへ座る
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…満月……今日、僕は…
何百回もやっているはずなのに、
やっぱり最後のあの冷たさには慣れない。
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早く、完璧にならないと。







翌日
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……ぅ
時刻は五時。まだ早いじゃないか。
寝ぼけ眼でそう思い、二度寝をしようとしたが、
木漏れ日が差す窓の眩しさに負けて渋々起きる。
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ちぇ、どうせならもうちょっと寝たかった…
まぁ、今日は何もない日だから寝ててもいいのだが、習慣のサークルってやつで自然と目が覚める。
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…あ、そういえばもうナイフの切れ味が悪くなってきたな……あそこで調達してこよう
そう呟いて簡単な食事を済ませたら
お次は身支度。
なんとなくでつけていたTVのニュースを横目に動いていると殺人事件情報が放送された。
≪今月24日に35歳女性の如月 真知子さんが
自宅にて遺体となり、発見されました。
警察の調べによると、複数回刃物で
突き立てられており、刺し傷があったそうです。
通報した方は、『男性の怒鳴り声と共に女性の叫び声が聞こえた』と供述しています。
なお、犯人は未だ見つかっておらず、警察は…≫
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……物騒な事件もあるもんだなぁ…
と思いつつも自分じゃなくてよかったと思ってしまうのは人間のサガなのだろうか。
情に浸っているとあっという間にもう8時。
回り道をしないと行けないその目的地には20分弱はかかる。早めに済ませたいものだ。
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お金、ナイフ、拳銃、鍵…
荷物の最終チェックを終えて戸締りをし、自宅に鍵をかけた僕は足早に店へと向かった。

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