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第22話

エピローグ(How are you)
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2022/03/19 04:48



「一緒にNYに来て欲しい」



勇気を出して言ってみたけど、あなたは来なかった。










NYでいちから始めるのは簡単なことではなかった。



ある日、クライアントから要求されている絵が描けず、行き詰まっている時、あなたの声が聞きたくなった。


電話をすると



「なんか元気ないね?」


あなたはすぐに気付いた。



「ヒロトくんが今一番、見たり考えたりしてワクワクするものってある?それを書いてみたら?」


それは、要求されてる物とは違ってしまうと思ったけど、気分転換に描いてみることにした。




それが、俺の人生を変えるきっかけになった
「My Venus」という作品だ。









今の俺の絵には、空っぽの絵なんてない。




あなたは俺に色をくれる。光を照らしてくれる。






こんなに愛する人、これから二度と現れないだろう。




あなたを離したくない。












指輪を握りしめ、







日本行きの飛行機に乗った。

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