第12話

episode11
528
2022/03/10 09:59
アトリエに着いた私は、出来上がった絵の数の多さに驚いた。




どの絵も華やかで、あのポストカードの絵を見た時と同じ、ワクワクするけどどことなく切ないそんな気持ちで胸がいっぱいになった。





アトリエにある小さなテーブルに座ると、コーヒーを入れてくれて、2人で飲みながら色んな話しをした。




お互いの学生の時の話しとか、趣味の話し、
そしてヒロトくんは、しばらくの間納得いく絵が描けなかったことや名前ばかり売れていくもどかしさ、最近はまた絵を描くのが楽しいことを教えてくれた。






(なまえ)
あなた
絵が描けるってすごいなぁ!
私さ、動物書いても絶対に人間みたいになっちゃうの。絵のセンスないんだー。
ヒロトくんみたいに描けたら楽しいんだろうな
ヒロト
ヒロト
なにそれ!
それはそれで見てみたいけど。笑
そーだ。よかったら俺が教えてあげようか?
(なまえ)
あなた
ほんとに?!
いいの?
ヒロト
ヒロト
今日わざわざ来てくれたし。
お礼って程でもないけど
(なまえ)
あなた
じゃあ!
私、花の絵描きたい!
個展で入口に飾ってあった絵が大好きなの
あぁゆうの描いてみたい
ヒロト
ヒロト
アイコンにしてくれてるもんね。
わかった!
俺が下絵を描くからあなたちゃんはそれに色を付けてみて


下絵まで描いてもらったのは良いものの、そこから色を自分で付けていくのは想像よりも難しい。





(なまえ)
あなた
やっぱりむずかしいよー。
ヒロト
ヒロト
どれどれ
あぁ、ここはね、こうやって…



筆を持つ私の手にヒロトくんの手が重なる。
ヒロト
ヒロト
ここはもう少し力を抜いて
こんな感じ
顔も近くて、



どうしよう




ドキドキする。



ヒロト
ヒロト
あれ?
緊張してんのー?
(なまえ)
あなた
そ、、そりゃあ!
油絵なんて初めてだもん!
ヒロト
ヒロト
練習なんだから気軽にやればいいのに。笑




ドキドキしてるのバレちゃったかな。










キャンバスが色で埋まってきた頃、ヒロトくんは話し始めた。





ヒロト
ヒロト
あなたちゃん、、、
(なまえ)
あなた
ん?なに?
ヒロト
ヒロト
俺が緊張してんのは、わかる?
(なまえ)
あなた
え?



どうして緊張しているのか分からずにいると、





ヒロトくんは





後ろから抱きしめてきた。







ヒロト
ヒロト
ごめん、少しだけこのままでいさせて。
(なまえ)
あなた
ヒロト、、、くん?
ヒロト
ヒロト
ねぇ、あいつのどこがいいの?
(なまえ)
あなた
えっ?
ヒロト
ヒロト
俺、あなたちゃんが好きなんだ。







ヒロト
ヒロト
俺じゃ、、、だめ?

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