今日は卒業式だ
いままでほんとにはやかったな
式がおわって、みんなで校門で写真を撮ることにした
真司郎、秀太、直也くん、だっちゃん、さき、そして…西島くん
ほんとにいろんなことがあった
写真をとるときそういって西島くんがくる
きっと会うこともこれで最後になるかもしれない
ほんとにほんとに楽しかった
西島くんに想いを伝えることはできなかったけどそれはそれでよかったのかな
忘れられる時がくるのかもしれない
いつかまた君と会える時まで
そう思いながら、カメラのレンズを見つめる
かしゃっ!
こうして、今日わたし、宇野実彩子はたくさんの思い出と共に卒業しました。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。