第47話

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2020/04/03 15:59
侑side


あなたのオカン…!?


声がした方を見ると着物姿の1人の女性がたっていた。



顔は……例えるなら北川〇子似のべっぴんさんや…



すると俺の存在に気づいたのか声をかけてきた。



天宮母「貴方が…あなたの婚約者さんね!
まぁ…素敵♡うちの可愛いあなたにぴったりだわ!」



侑「せやr))そ、そうですか?ありがとうございます))ニコッ」



あっぶな、思っきし関西弁ぶっぱなすとこやったわ。




『そうなの!彼凄く優しくて、、』



オカンと話すあなたの顔は緩んでいて、


ほんまにオカンは好きなんやな、と知った。
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あなたside



母さんと久しぶりに話せて嬉しいな…


天宮母「それで…

2人はどこまでいったの??♡」




『ゴフッ…!!』


侑「ゴホッ!!」


2人揃って吸い物を吹き出してしまった。


『な…か、母さん…!そんな事ここで聞かないで…』



天宮母「え〜!いいじゃない、ね?ね?」



天宮父「全く、君は。探したよ。こんな所にいたんだね。」



天宮母「あら、貴方。久しぶりの娘との再会なんだから…いいでしょう?」




祖父「…はたして本当に婚約者なのかね_?」




『っ……!』


私の祖父……

おじいちゃんは政治家でたくさんの人を見てきた。


嘘をつけばすぐにバレてしまう。



祖父「証拠とかないのかね?婚約届けは?」


どうしよう…どうやってこの状況を乗り切れば…



すると、ぎゅ。と私の右手がにぎられた。



『侑……?』


私の手を握り、椅子から立ち上がる。



侑「俺はコイツの…旦那になる男です。
証拠は何一つありません。
でも……必ず幸せにしてみせます。」



『っ……!//』


まさか__おじいちゃんの目の前でそんな事言うなんて…思ってもいなかった。



祖父「うーむ、……良かろう。


天宮くん。いい縁を持ったね。」



天宮父「……はは、それはそれは。」




天宮母「まぁ〜、なんて素敵なの♡」




『ありがとう…ナイスフォローだったよ、))ボソッ』


侑「俺、俳優なれるんとちゃう?))ボソッ」



そうして無事食事会が終わった。


祖父「侑くん、と言うたかね?」


侑「はい?」



祖父「…あなたを必ず幸せにしてやっておくれ。」



侑「…はい、もちろんです。」

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帰りの車にて。



侑「アカン…肩こった……」



『本当に今日はありがとう…もうなんてお礼を言ったらいいか…』




侑「お礼…か。ほな考えとくわ。」



『うん!なんでも言って??』



侑「アホ!男になんでもとか言うんやないで!」



『えっ……ご、ごめんなさい…?』




天宮父「侑くん、今日は本当に助かったよ。
ありがとう。これは心ばかりのお礼だ。
受け取っておくれ。」



そう言って侑くんの目の前に置かれたのは
アタッシュケース。



中身は……私には大体わかっていた。


侑「なんや?…これ…」



開けると中身はやっぱり〝お金〟。


___つくづく嫌になる人だ。



ざっと…100万はあるなこれ…



侑「……金なんかいらん。」



天宮父「おや?では何がほしいんだい?」



侑「…あなたの〝恋愛自由権〟や。」



『え…?何言って……』




天宮父「はっはっは(笑)それは…どういう事かな?」



侑「あなたの婚約者はアンタが決めるんやろ?
だったら…


それを無しにして
あなたはあなたの望む人と婚約するっちゅー権利をあなたに与えろってことや。」





天宮父「…それは…出来ないな。」



侑「なんでそこまでして自分の娘縛るんや。
俺ずーっと思ってたんや。おかしないか?」



『ちょ…もういいよ、侑くん。』



そろそろ止めないと…やばい。



父さん相手に適うわけない……



天宮父「私が…そうだったからね。」



『え…?』


〝そうだった〟_?一体なんの事…?




私は父さんの過去をよく知らない。

かと言って聞くこともしなかった。




侑「なんでもええわ。でもな、これだけ言わしてもらうで。


あなたは……お前やない。


〝あなたはあなた1人だけや〟。」




天宮父「___!」



『侑くん……』


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