あなたside
『…うん、ありがとう、』
私は…どうしてこんなに友達に迷惑かけちゃうんだろう、、
その後___話を聞くと殴られていた私を
治くんが助けてくれて保健室まで運んでくれたらしい。
なぜだか殴られていた所から記憶が曖昧で
あんまり覚えてないんだ…
『治くんに…お礼が言いたいんだけど…
どこにいるかな、?』
侑「ああ…サムなら担任に呼ばれてたで。
多分、状況説明やと思う…」
『そっか、、ごめんね、2人に迷惑かけちゃって、』
侑「何言うてんねん。
なんぼでも迷惑かけたらええんや。」
ふっ、と笑う侑くんの顔を見て
少しだけ曇った心が軽くなった気がした。
しばらくすると担任の先生が来た
1組担任「天宮!目ぇ覚めたんやな!
良かったわ…」
『先生…すみません、ご迷惑をおかけしました。』
1組担任「謝らんでええよ、、
後、これから学校生活で辛い事とかあったら…
1人で悩まんで先生に言えや?
状況は全部治から聞いたから_今日はもう帰り。」
『はい、、ほんと、すみません、
あ、あと治くんにお礼が言いたくて、』
1組担任「ああ、治ならもう無理やり部活に行かせたわ。
あいつ明日から合宿のくせに「あなたんとこ行かせてください!!」ゆーて聞かんかったんや))汗
って…片割れはここにおるんやな……」
侑「先生酷いわぁ、
俺が今日まで部活行けんの知ってるくせに。」
1組担任「はっはっはっ!まぁーな。じゃあ宮、天宮家まで送ったってや。な?」
そう言って先生は保健室を出ていった。
『あ…そうだ!侑くん、テストは!?』
すっかり忘れてた、、
侑「ふっふ、どうやったて思う??」
『もちろん合格だよね??』
じいっ、と侑くんの目を見つめると
ニコッ_と笑って「合格したで。」と嬉しそうに言った。
『良かったぁ!頑張った甲斐があったね!』
侑「お前のおかげやで。ほんまにありがとう。
よし、ほな、、帰ろか。
先生ー俺があなたのこと送ってくから」
保先「あなたちゃん!目が覚めてほんとに良かった…何かあったらすぐに相談してね?先生はあなたちゃんの味方だから。」
『お世話になりました…はい!ありがとうございます…!』
そして私と侑くんは保健室を出て、
いつもの帰り道を歩く。
歩く度…まだ少しだけ傷が痛む。
足を蹴られたのは特に痛むなぁ…
侑「ん…なんや、そんなひょこひょこ歩いて。
やっぱ痛むんか…?」
そんじゃ_特別大サービスや。と私の前で背中を向け
かがむ。
これってもしかして…
『おんぶ…?』
侑「せや、ほら、来ぃや。」
『でも重たいし…』
侑「そんなん最初から分かってるで〜??))ニヤリ」
『!?ひどっ!』
何だかんだ言って結局おぶられることに。
傷に響かないようにゆっくり歩いてくれる侑くんに
内心…やっぱ優しいんだ、と思いつつ
ぎゅ_と落ちないように首元に手を回した。
『あのさ…やっぱりいい匂いするね…』
侑「何回言うねん(笑)
まぁ、こないイケメンな男におぶられるん
初めてやろーけどなぁ。」
『黙ってたらカッコイイよ?』
侑「ふっふ、喧し!」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。