第56話

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9,912
2020/04/11 04:37
『うーん、、なんか恥ずかしいなぁ』


侑「歌うとこ初めて見るなぁ、
カラオケとかあんまり来ぉへんイメージやし、、」


治「声可愛ええし…絶対上手いやろ。」



『ぷ…プレッシャーかけないで治くん……』


何歌おうかなぁ……



『うーん…』


選曲に迷ったが

たまに母さんが口ずさんでいて

覚えてしまったあの曲にしよう。



『よし、歌います!』



侑・治「お〜!」パチパチ


〜♪〜♪


侑「あ、この歌知ってるわ…」


治「俺も。聴いた事ある」



『怖いくらいー、覚えてるの〜♪

あなたの匂いや〜、仕草や全てを〜♪』




侑・治「!?」




侑「え……上手すぎんか?」


治「俺ずぅーっと聴いてたいわこの声。」



『ふぅ……、肺活量凄いねこの曲!』



侑「めっちゃ上手いやん!」


『ええっ!?そうかな!?』


治「俺あなたの歌声好きやで。」



『えへへ、照れるなぁ〜』




侑「所で……今の歌って〝失恋ソング〟やんな?

……もしかしてやっぱりまだ牛島くんのこと…」



『へ?』



あ…そう言えばこの曲は確かに失恋ソングだ。



〝あなたの匂いや仕草や全てを〟なんて

未練感凄いしな……


でも、いつも気づけばこの2人が笑わせてくれて、



転校してきた頃の私とは違う__どこか変われた自分が居るような気がする。







だから……私はもう、大丈夫。







でも。





貴方は今……どうしてるかな___











若利_____。



____________________
侑side



『もう大丈夫だよ、))ニコッ』



侑「さよか…すまん、そないな事聞いてしもて。」



ニコッ__と笑うあなたの笑顔に少し安心し



それと同時に
これからは俺が笑わせたるから。

と心の中で考えていた。



でも…その前に____





チラッ、と横にいるサムを見る。



治「…なんやねん。」



侑「いや、なーんも。」




まずはお前に勝たんとな……




サム。




____________________
あなたside


カラオケを終え、お店が並ぶ道なりを歩いている。



『はぁ〜!楽しかったね♪』



治「あなたの歌声惚れてもうたわ。」


侑「おっ、あそこの服屋……」



そう言って横にあるお店を指さす侑くん。


見るとそこは女の子の服が沢山あって


可愛らしいワンピースを来たマネキンが

ガラスケースの中に立っていた。



『(ああいうの…私には似合わないだろうな、)』



侑「あのワンピースなんか特に
あなたに似合いそうや…!ちょ、行こ行こ!」




『わっ…!』



そう言って私の手を引っ張り歩く。


治「ちょお、待ってや〜」


______________

お店に入ると可愛らしい店員さんがいらっしゃいませ〜と言って



その後ハッ…!と私たちの方を見た


店員「まぁ…!可愛らしい彼女さんですね♡♡」



侑「えっへへ、ですよね〜
俺の彼女なんですぅ〜♪」




『えっ…何言っ…))



治「ちゃいます、俺と付き合うてるんです〜」



遅れて入ってきた治くんがそう言うと

店員さんはビックリした顔で



店員「!?彼氏さんが…ふ、2人!?」

と言った。


『あはは…実は2人は双子なんです!
あと…友達です…))苦笑』



店員「そ、、そうでしたか!!すみませんでした…
でもお2人とも凄くかっこいいですね!

それで、何かお探しですか?」


侑「あ、あのワンピースめっちゃ可愛ええなって
思って……あなたに似合いそうやし。」



治「あー…確かに可愛ええ。
あなた、試着させてもろたらええんちゃう?」



『ええ…あんなの私なんかに似合わないよ…』



そう言っている間にいつの間にか店員さんが
同じワンピースを持ってきてくれて、



どうぞ!ぜひご試着ください♪と


試着室まで案内してくれた。


店員「絶対似合うとおもいますっ!!
それでは、何かありましたらお呼びください♪」




パタン…



『春物で可愛いな……//
でも絶対似合わないよ…』



そう言って袖に手を通す。



鏡を見るとワンピースを来た自分が映っている。



似合ってるかな…?



思い切って試着室のドアを開けると

侑くんと治くんが椅子に座って待っていてくれていた


『ど…どうかな…?』



侑「おぉ……!めちゃめちゃ可愛ええやん!!
似合うてるで!!」



治「っ…!//可愛ええなぁ……(早う彼女にしたい…)」




『ええ…ほんと??//』




侑「ほんまやで!よし俺が買うたる。
店員さーん、これ貰いますわ。」




店員「わぁ…!♡やっぱり似合ってますね!♪
はい…!かしこまりました!

そのまま着て行かれますか?」



侑「うーん、ほんじゃあそのままで!」



『ちょっ侑くん、お金は私が…!』



そう言うと彼はええからええから、と財布をとりだしてあっさり購入してしまった。



『どうしよ、私も何か侑くんに…!』



侑「ええんやって、俺は自分に似合う思て
…その…


着せてみたかったんや…//」




『っ……!//ありがとう…//』



大事にするね!と言ってくるりと回って見せた。


侑「ふっふ、
(アカン…ずっと傍に置いときたい…//)」



『あれ………?』




侑「ん?どないしたん?」






『治くんは、、?』




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