第22話

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2020/03/27 01:28
さち「告白どやった!?」


『え?告白?なんのこと?』



みよ子「あれ、告白の呼び出しとちゃうん?」




『ちがうよ!笑』



そう言って自分の席に座った。




____それから昼食をとって午後の授業。



隣の席の治くんは既に睡魔に襲われていた。



治「スースー……」

よっぽど部活がんばってるんだな…



机に突っ伏して寝ている彼


前髪が少しだけ顔にかかっていて



何故か色気を感じた。



__顔立ち…すんごい整ってる。



伏せた瞼、少し長いまつ毛、高めの鼻、整った輪郭。



顔は侑くんと変わらないけど、


2人は何となく思想というか、性格がちがうのがわかる。





きっと2人は凄くモテるだろう。




そんなふうに分析していると


寝ている治くんの瞼がゆっくりと開いた



そして目が合う。




彼はクスッと笑い何見てんのん?と言った


『あ…いや、ごめんね!整った顔してるから…
つい見とれちゃってて…』



治「それって_つまり?」



にやり、と笑う


治くんにしては珍しく何かを企んでいるような顔。



『ええ、っと、つまり_かっこいい、なって。』




こんなこと言っていいのかな、と内心ドキドキしながらも


見つめられているので言わずにはいられない。


治「ふ…あなたに言われるといっちゃん嬉しいわ。」



『2人って凄くモテそうだよね』



治「ツムより俺の方がモテるで」




『そうなの?』



治「せやで、言うてツムは人格ポンコツやから。」




『ええ……そうは見えないけど…』



だって、そりゃあ確かに初対面で卵焼き取られた時は

なんなのこの人って思ったけど…


優しくしてくれるし、たまにチョップくらうけど。




治「……知らんだけや、俺は生まれた時からアイツと一緒におるからな。」




『そっか_でもいいなぁ、兄弟いるの。』



治「あなたは一人っ子か。」




『うん笑そうなんだよ、めっちゃ兄妹ほしい。』



治「そうか??俺はいらんわ。鬱陶しいし
なんならツムあげるわ。」




『あげるって…笑
そんなこといっちゃだめだよ

…あ、そう言えば侑くんって、彼女作った事ないって言ってたんだけど…』




治「あー、確かにあいつは1度も彼女作った事ないで。だってあいつはな、







理想が高すぎんねん…笑」






理想が…高い?

顔とか性格とかってことかな?




治「ツムはな、自分が胸張って彼女やって皆に紹介出来るような人が良いんよ。


言わば、自分の株を上げてくれる彼女。」





『へぇ……そ、そうなんだ、、』




ちょっとビックリだ…



治「だからあいつは彼女作った事ないんや。

…手紙もろても読まずに破り捨てるような奴やで」



『それはちょっと酷い(笑)』



私も白鳥沢いた時たまに手紙貰ってたけど、、



若利と付き合ってたし、ちゃんとそれを相手に伝えてたな…



治「だから女子の中で、〝ツムに告白したいなら
手紙じゃなくて直接〟っていうルールみたいなん出来てるらしい。


まぁ…待ち合わせ場所伝えてもあいつ行かんけどな…」


『ええ……じゃあ、治くんは?ちゃんと読む…?』



治「そりゃあ、読むし返事もするけど…」


『おお…良い子っ!』



治「…俺は好きな子には絶対告白は自分からやって決めてるから__告白されても返事は決まってるけどな。」




『な、、なるほど……』



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