私の転校先は_稲荷崎高校?
いなりざき??
あ、聞いた事あるかも_
『確か男バレ強かったよな…』
男バレ…若利…
『あぁああ!忘れなきゃ!!』
若利のことばっかり…忘れなきゃいけないのに_
自分のせいで別れるはめになって
その上忘れてって言ったくせに…
自分が忘れられないんじゃ示しがつかないよ…
「))コンコン)失礼します。あなた様、新しい高校の制服をお持ちしました。正装、オプションまで全ての種類を取り揃えております。」
『オプションまでいらないのに。』
「ですが、お父様からのご命令ですので…」
『いやどんなとこで優しさ見せてんの。』
制服は思ったより可愛く、意外と学校に行く日が楽しみになった。
『登校日っていつからなの?』
「明日です。」
『早!?』
とりあえずカバンと靴と…その他もろもろ準備して
今日は早めに寝た。
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ピピピ…
聞きなれない電子音に目を覚まし、時計を見る。
『んん…7時…』
家政婦によると稲荷崎高校まで徒歩15分くらい。
まだ全然間に合うな。
よし、と顔を洗い制服を着て、
身なりを整えた。
そして朝食をとる
『んま。あ、父さんは…?』
「今日は医師会の方で話し合いがあるそうで、
4時に家を出て東京へ向かわれました。」
『良くやるなー完璧超人め。』
ごちそうさま!と言って
歯を磨いて用意してもらったお弁当を持ち
家を出た。
季節は春_____。
さぁ、新しい一歩だ。
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校門前に着くと、何やら人だかりが。
女「あぁ〜ん宮くん!!こっち見てぇ〜!」
女「ちょっと!侑くんは皆のなんだから!!」
女「治く〜ん!!キャー!!」
なんだこれ…芸能人でもいるの?って感じだ。
気にせず校門から一歩足を踏み入れると
その瞬間。
一斉にその場にいた生徒がこちらを振り返った。
女「え…ちょお、何やあの子…めっちゃ……」
女「かっ……可愛いいい!!えっモデルとちゃう!?」
男「おお……一瞬幻覚か思たわ…めっちゃ可愛ええ…」
男「美女や…あんなん見た事ないで。俺…」
え?どこ?そんなに可愛い子が私の後ろに!?
バッ!と後ろを振り返るとそこには誰も居なかった。
と言うか…まってコレ。
いつの間にか囲まれてるんですけど!?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。