第3話

2
22,122
2020/04/17 07:01
私の転校先は_稲荷崎高校?


いなりざき??



あ、聞いた事あるかも_



『確か男バレ強かったよな…』




男バレ…若利…



『あぁああ!忘れなきゃ!!』




若利のことばっかり…忘れなきゃいけないのに_



自分のせいで別れるはめになって

その上忘れてって言ったくせに…

自分が忘れられないんじゃ示しがつかないよ…



「))コンコン)失礼します。あなた様、新しい高校の制服をお持ちしました。正装、オプションまで全ての種類を取り揃えております。」




『オプションまでいらないのに。』




「ですが、お父様からのご命令ですので…」



『いやどんなとこで優しさ見せてんの。』




制服は思ったより可愛く、意外と学校に行く日が楽しみになった。



『登校日っていつからなの?』


「明日です。」


『早!?』



とりあえずカバンと靴と…その他もろもろ準備して


今日は早めに寝た。



____________________。


ピピピ…


聞きなれない電子音に目を覚まし、時計を見る。


『んん…7時…』




家政婦によると稲荷崎高校まで徒歩15分くらい。




まだ全然間に合うな。


よし、と顔を洗い制服を着て、

身なりを整えた。



そして朝食をとる


『んま。あ、父さんは…?』



「今日は医師会の方で話し合いがあるそうで、
4時に家を出て東京へ向かわれました。」




『良くやるなー完璧超人め。』





ごちそうさま!と言って

歯を磨いて用意してもらったお弁当を持ち


家を出た。


季節は春_____。




さぁ、新しい一歩だ。




__________________。


校門前に着くと、何やら人だかりが。



女「あぁ〜ん宮くん!!こっち見てぇ〜!」


女「ちょっと!侑くんは皆のなんだから!!」



女「治く〜ん!!キャー!!」




なんだこれ…芸能人でもいるの?って感じだ。



気にせず校門から一歩足を踏み入れると


その瞬間。
一斉にその場にいた生徒がこちらを振り返った。




女「え…ちょお、何やあの子…めっちゃ……」




女「かっ……可愛いいい!!えっモデルとちゃう!?」



男「おお……一瞬幻覚か思たわ…めっちゃ可愛ええ…」


男「美女や…あんなん見た事ないで。俺…」




え?どこ?そんなに可愛い子が私の後ろに!?



バッ!と後ろを振り返るとそこには誰も居なかった。



と言うか…まってコレ。


いつの間にか囲まれてるんですけど!?







プリ小説オーディオドラマ