第53話

51
10,715
2020/04/08 15:19
あなたside



『げ………』



侑「ふっふ、顔色悪いで??あなた。」



今、私たち3人はトランプをしている最中。



そしてババ抜きをやっているのだ。


あの後結局侑くんも泊まることになっちゃって…


布団ももう1枚用意した




ちなみにカードをひく順番は


私→侑くん→治くんの順。



私の手元には侑くんから回ってきたジョーカーが…



治くん引いてくれないかなぁー



次は侑くんが治くんのを引く番。



侑「ん〜、…これや!」



スッと引いたカードはどうやらビンゴだったようで
やりぃ!と喜んでいる




治「…おもんな。」





侑「喧し!!」



続いて治くんが私のを引く。




ああ…ジョーカー引いてくれないかなぁ…




するとじぃい…と私の目を見る治くん。


『えっ、何…?』



治「……これアカンな。じゃあその隣もらうわ。」



ジョーカーの隣を難なく取った彼。



『ええ!?なんでわかったの!』



治「んー?秘密や。」


『う…やばい。シャッフルしとこ』



侑「ほれほれ、
どう足掻いても俺の勝利は目前や!」



『まだわかんないでしょ!?』



__________10分後。





侑「アカン……なんで負けたんや……」



治「ふっ、弱。」



侑「うっさいねん!!
サムがジョーカー持ってるなんて
思わんかったんやぁあ!」




治くん気のせいかもしれないけど…


私の手元からわざとジョーカーを引いてくれたような…


うーん、気のせいかな?



侑「あーあ…負けてしもた。くそっ。」


『まぁまぁ、楽しかったし!』



侑「勝った奴らはな!!」



治「負けたんやし…罰ゲームと行こか。」



『そんなのあるの?』

治「そのほうがおもろいやろ?」



侑「なっ!?罰ゲームぅ!?」


治「負けたんやし、文句言えんよな。
ほな…あなたに決めてもらうんはどう??」


侑「んーあなたにならええか。
(変なこと言わなそうやしな…)」



『ええ?いいの?__じゃあ、今までで、
1番恥ずかしかった話を話す!』



侑「恥ずかしかった話??
うーん。なんやろなぁ__あ。」




途端グイッ__と私を自分の方へ引き寄せ、


耳元で囁く。



侑「……俺から好きな女にキスした事…やな。」



『__!!っ………!?//』



言葉と一緒に吐息がかかり、ゾクゾクッとする。




侑「ふっふ、どうしたん?
なんで顔赤いん??))ニヤニヤ」




『う……気のせい…//』



治「…あなた。こっち来て?」


グイッ_!


『わっ!』



今度は治くんが自分の方へと引き寄せる。


そして__抱きしめられた体制に……


またまた耳元で今度は治くんが囁く。




治「なぁ……ツムばっかずるい、。

俺にもかまってや__?」





____チュ。




右頬に軽くキスを落とされてしまった。



『な……!?//』


侑「アカーーン!!何してんねんサム!!

……あなたこっち来ぃや。」




グイッ!!



『痛っ!?』



無理やり引っ張られ侑くんに抱きしめられる。



侑「サムと近すぎや。

……俺だけ見てたらええ。な?」



そう言って彼はちゅ、と額にキスを落とす。




治「…ツムはキス下手くそやから、
俺の方に来た方がええで。」


侑「はぁ?俺の方が上手いし。もう離さへんもん。」



『っ…………もう……いい加減に……』


この時点で私は既にジワジワ来る眠気と キス連発による〝発熱〟で頭がおかしくなりそうだった。



治「俺や。」


侑「いや!俺や!!」


治「俺!!」


侑「ちゃう!!俺!!」


『俺俺うるさい!!もう寝る!!))パチンッ!!』
↑↑↑
電気を消した。



ベッドに入り目を瞑る。


もう限界だ、、双子はいろいろ強すぎる……



時計は1時とっくに過ぎてたし))泣




ゴソッ___。




へ?


なんか……狭い…………



侑「ふっふ、めっちゃあったかいやん。
あなたの布団。」


気づけば隣に侑くんが。



『ちょっ…!?布団なら敷いてあげたよね!?』








治「…あ。ほんまや。あったかい。」



『治くんまで……』



侑「ええやん_?あったかいし、
ほな3人で寝よや??」




『もう……しょうがないなぁ、、』



そう言って結局、治くんと侑くんに挟まれて寝ることになったのだった……。









プリ小説オーディオドラマ