第40話

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2020/04/01 03:37
治side


侑「あいつ…」


あなたのオトンに何か言われたのか、

ツムがマジのキレ顔になっている。



治「…あなた、」



保健室の先生から許可をもらい、ベッドで眠っているあなたの傍で名前を呼ぶ。


ツムもあとから入ってきて、
「コイツ、ほんまに目ぇ覚ますよな、?」と
俺でもわかる不安げな表情をした。



そんなん__目ぇ覚まさんかったら俺……


どないしたらええねん。



なぁ…あなた。俺はお前に惚れてるんやで、



いつか俺の目ぇ見つめて〝好き〟って言わしたいんや。



せやから__、



治「っ………俺は……」


侑「…?」



先生「治おるか?ちょっと話聞きに来た、」


治「…!先生…」



好きや、、と口に出せなかったまま先生に呼ばれ



俺は保健室を後にした。



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あなたside



誰かに__呼ばれているような気がする。



声のする方に行きたいのに上手く歩けない。



でも…微かに私の〝右手〟には


温もりを感じる。



ゆっくりとまぶたを開ければ


そこには見知らぬ天井。


そして次に目に入ってきたのは



私の右手を両手で包み込み、自分の額に添える侑くんの姿だった。



あれ…どうして私はここにいるんだろう?


『あ……つむ…くん…』



侑「ん…、?あなた!?目ぇ覚めたか!!
良かった…、、ほんまに…


心配かけんなや__っ、、。」




今にも泣きそうな顔をし、


私を抱きしめる。



侑くんの胸元は暖かくて、それと同時に

自分に起きた出来事を思い出し涙が溢れてしまった。



『っ……』


怖い…、痛い…もしまたあんな事があったら…、


恐怖で体が震え、呼吸も苦しく感じた


ギュッ_


侑「よしよし…怖かったよな、痛かったやろ…?」



頭を優しく撫でられ、不安が少し揺らいだ。



『っう、、ヒック…怖…かった…っ…。』





侑「もう大丈夫や、あいつらはもうこの学校にはこーへん。それに…これからは俺が、

誰にもお前に傷ひとつつけさせへんから。」



___________________
侑side


『…ごめんね、私がもっと…』




侑「もう何も言うな。黙って抱かれとき。」





あなたの言葉の先はもうわかっていた。


どうせコイツのことやから…

もっと強かったら…とか言うんや。



そんなんとちゃうねん。


ただ俺はお前が強くても弱くても



誰かに傷つけられんのは絶対に嫌や、



侑「なぁ…あなた、」




『ん……?』




侑「お前をずっと___離したないわ。」



俺の言葉は



静まり返る保健室に響いた_。


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