第43話

41 連休1日目
11,466
2020/05/07 15:48
連休1日目___朝。


いつもより遅く起きてしまった


スマホを見ると治くんから「行ってくる。」とLINEが入っていて、


「頑張ってね!応援してる。」と返して

またベッドへダイブした。



『はぁあ…』


正直、あんな事があった後の連休はありがたい。



さちとみよ子以外の女子が__みんな怖く見えてしまうだろう、。




『もっと強くならないとな…』




________________
時は過ぎ昼頃。



〜♪〜♪


着信中: 宮 侑



『侑くん?どうしたの?』



侑「よぉ、今自主練終わって帰ってるとこやねん。
体の具合どうや?」



『お疲れ様!
怪我は…昨日より痛みがひいたよ。』



侑「さよか、ほんならええ。
今から会えん?ってかもう家の前おるんやけど。」



『え……!会えるけど…
あっ待って着替えてない!!』



侑「いや別に着替えんでもe))」



あ、、侑くんがなにかを言いかけてたけど

電話きっちゃった←



そして急いで着替えた後、すぐに玄関を開けた。



侑「お前なぁ、通話中にいきなり切んなや。」


『う…ごめんなさい。』



まぁええわ、と言って彼は帰りがけに買ったんやけどとリンゴジュースをくれた。



侑「歩くの…まだ辛いん?」



『ううん、もう普通に歩けるよ。

…今1番痛むのは顔のアザかな(笑)』



侑「散歩でもしようや_って言おうと思たんやけど
無理させるわけにはいかんから…

どうする?」


『行く!』


私がそう言うとよっしゃ、ほな行こかと
私の手を引く。


侑「今頃あいつら試合中なんやろなー」


はぁ……とため息をつく彼。



『次のテストではこんな事にならないようにしなきゃね?))ニコッ』


侑「せやな、また頼むわ。」


『えっ…』



会話をしながらしばらく歩いていると

公園についた。




遊具は少しび付いていて、

人1人いない。



侑「小さい頃ここで良くサムとバレーやってたんやで、今はこんなんなってしもとるけどな笑」




『そっか…私家の近くに公園があるなんてしらなかったな。』




近くにあったベンチに腰掛けると

サァ__。と春風が心地よかった。



ふと侑くんを見ると…どこか懐かしそうに遠くを見つめている。



その横顔は整っていて、ああこれはモテるよね。と確信してしまう。



じっ…と見つめているとなんや、そんな俺の顔見て。と笑った



侑「俺の事かっこいいって思てたん?))ニヤリ」



『っ…///!?思ってません!!』



侑「なんや顔赤くして。やっぱ思ったんやろ?」



そう言って彼はいきなりぎゅーっと私を抱きしめる。



侑「ほらな…もっと真っ赤になった」


『ッ…//からかわんといて!!』



あっ……!しまった。


ずっと隠していた関西弁が…!!



そう、私は東北に行く前に関西弁は封印しようと
心に決め、それ以来ずっと使っていなかったのだ。


もちろん父さんの前ではずっと標準語。




『あっ……』



しまった、と顔を伏せると


何も言わなくなった侑くん。



不思議に思ってゆっくりと見上げると


そこには……


顔を片手で隠し

そっぽをむいている彼の姿があった。



あれ、、少しだけ耳が赤いような……




侑「っ……//あなたの関西弁……
可愛いすぎや、。//」




『へ!?』


こんなことを言われたのは初めてだ。


侑「なぁ…もっかい!もっかい言うて〜」


『いやだ!』



侑「なんでや!」



『絶対嫌!』


そんなやり取りがしばらく続き、


気づけばここへ来て1時間近くたっていた。



『もう1時間経つんだ…』



侑「せやな、そろそろ戻ろか。」



『うん!』




〜♪〜♪


『あ、ちょっとごめんね、電話だ。』



見てみると父さんからだ。


うわぁ……なんだろ、、


『もしもし。』



「やぁ、突然だけど明日、
〝向こうの方々〟と食事会をするから、明日の8時、準備をして待っていなさい。」



『っ……はい。』


ピッ。



向こうの方々__つまり母さん達だ。


やだなぁ……



侑「なんや、顔色悪いで?もしかして…オトン?」



心配した顔をして私の顔を覗き込む侑くん。



『うん…明日父さんと一緒に母さん達と食事会なんだ…』



侑「あなたのオカンか、、
(絶対美女確定やんか…見てぇえ…)」



『特におじいちゃんには会いたくない、、』




侑「なんでやねん。嬉しいやんか!
小遣いとかくれそうで。」


『そんなんとちゃうわ!…あっ!また…』




侑「ふっふ、可愛ええ…」










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