―――どぬく視点―――
今あなたの家に遊びに来てるんだぁ〜相変わらず豪邸…天井高〜いっ!!広〜いっ!!
いつの間にか夕方になっていた。
もう少し居たかったなぁ…⤵︎ ︎
確かに…
今がその夕方な事に気付いたらしい
……いやそれは…
…これは行くしかないなぁ…
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―――璃斗視点―――
息を切らしながらあなたが来た。
相当焦っていたのだろう
もう充分楽しんだし…このまま住み続けていたら一生お世話になるだろう…僕はそう考えて別れを決意した
それに僕は何故かあなたの心が読めなくなっていたし…
これ以上いる必要はない…ここから去ろう…
僕は下を向いて走っていたので気づかなかったのだが、前の道路にはトラックが来ていたのだ
一瞬の出来事だった
あなたが僕をトラックから守ってくれたのだ
その時…急にあなたの心が読めた気がした
『私は…
どぬく君が好きだ』──
………なるほどね
相手がどうであろうと…絶対に負けない自信がある
鈍感すぎだな〜…
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ココロを読める子[完]
その10年後、イケメンに成長して帰ってきた事はまた別の話…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。